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カジメ


カジメ

[和名・種類]

カジメ

[学名]

Ecklonia cava Kjellman

[英名]

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[名前の由来]

搗布(かじめ)。
別名、アラメ(荒布)。研究者が標準和名を命名する際、アラメとカジメを間違えたと言われています。

[分布]

本州以南

[科名] コンブ目コンブ科
[特徴・解説]

 潮間帯下部〜漸深帯に生息して海中林を構成するコンブの仲間。
 高さ1m〜2mになる大型の海藻です。
 体は濃い褐色で、乾燥後は黒色に変化します。質は滑らかな革質葉状です。茎は円柱形で内部は空洞になっており、その延長に中央葉があります。中央葉からは、幅のある枝が左右羽状に出ます。アラメのように波打つシワはありません。
 成体と幼体とでは、外見はかなり異なります。春季に芽生えた幼体は、短い茎部と笹の葉状の葉部からなります。半年を過ぎると直径1cm、長さ約20cmの円柱状の茎を持ち、中央葉に繋がったやや厚い部分から側葉を羽状に出します。
 アラメと良く似ていますが、カジメは茎部で分枝しせず、アラメは2分枝し、カジメの側葉の表面は波打たず平滑です。サザエやアワビの餌となります。粘り気があり、食用になります。肥料、薬品原料、入浴剤に使用されます。

[観察・感想]

 打ち上げられたカジメの写真です。
 この写真、カジメじゃなくて、アラメだろって突っ込みが入りそうなんですが・・・。カジメとアラメ、地域によって呼び方が交錯しているんです。どちらかっていうと、カジメのことをアラメと呼び、アラメのことをカジメと呼ぶ地域の方が多いようです。ですが誰がどうやって決めたのか、標準和名は逆になってしまいました。
 地元ではどう呼ばれているのかというと・・・、やっぱり、アラメとカジメ、呼び方が逆になっていました。本当に紛らわしいですね。
 さて、このカジメですが、地域によっては食用にされていますが、食用にされることは少ないようです。食べ方は味噌汁に入れるか、煮物ですね。食用にされるのは、若いアラメが多いみたい。アラメも大きく生長してしまうと、硬くなってあんまり美味しくないですよ。
 明治時代、三浦半島では葉山で、カジメから薬品の原料となるヨードを抽出していました。その仕事に従事していたのが、鈴木なかと、その息子の鈴木三郎助、妻のテルでした。これがやがては、誰もがご存知の会社、味の素株式会社になりました。

[写真撮影]

2008年06月15日

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