外傷は物理的・化学的な外的要因による、体の組織・臓器の損傷をいいます。病気と外傷を合わせて、傷病と呼ぶこともあります。
外傷には年齢にもよって様々な種類があり、治療を必要とする外傷の頻度は、治療を要する病気の頻度より多い場合もあります。生命に影響しな微細な怪我から、後遺症や命に関わるものまで、時と場所を選ばずに起こります。外傷では受傷直後の応急処置、外傷部位と全身状況の把握、その後の診療をどうするかの判断が必要になります。
外傷のほとんどは機械的外力による、皮膚、骨、筋肉、内臓などの損傷です。刃物などによる鋭的外傷、打撲や転倒などによる鈍的外傷、皮膚や粘膜が断裂する開放性損傷、内臓破裂などの日開放性損傷などがあります。
物理的原因による外傷には、熱、赤外線、紫外線による熱傷、電流による電撃傷、放射線による放射線損傷などがあります。化学的外因には、酸・アルカリなどによる皮膚や粘膜の化学損傷があります。 |