血液の病気では、貧血、白血球数の増加・減少、出血傾向などが見られますが、その原因は多様です。
貧血では体を動かした時の動悸、息切れ、疲れやすい、全身倦怠感などの症状が現れます。立ちくらみによるめまいは、低血圧の人が立ち上がった時に血圧が下がって起こるものです。最も多い貧血は、鉄欠乏性貧血です。
白血球増加には、感染症などによる反応性のものと、白血病による腫瘍性のものとがあります。
リンパ節腫脹には、悪性リンパ腫やガン転移などによる腫瘍性のものと、感染症に伴うものなどがあります。最近は悪性リンパ腫の発生頻度が高くなってきています。
免疫グロブリンの異常では、多発性骨髄腫と、その関連疾患が問題となります。
出血傾向では、血小板の減少あるいは機能異常、凝固線溶系異常、血管壁の異常に分類できます。 |