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耳の病気
耳に起きる異常には、外から見えるものと、見えないものとがあります。外から見えるものでは、耳介（じかい）や耳口付近に起きる異常で、腫れや発赤（ほっせき）などの症状として現れます。耳の奥の障害が原因で耳垂れ・耳漏（じろう）の起きることがあり、これは外から見てもわかります。
外から見えないものでは、外耳道、中耳、鼓膜（こまく）、耳管、内耳（迷路）などに起きる異常です。痛み、耳の詰まった感じがする耳閉感、耳鳴り、難聴（なんちょう）などの症状として自覚できます。
耳の痛みの原因は、耳そのものの病気によるものだけでなく、耳の周囲の病気、離れた臓器の病気であることもあります。
痛みが持続性か断続的なものか、耳介を引っ張る、食事するなどの動作と共に痛む、発熱やめまいをともなうなどによって病気を診断することができます。
耳垢が非常に軟らかいアメ状の人がいますが、これは体質によるもので病気ではありません。
耳垂れの出る代表的な病気としては、慢性中耳炎、化膿性中耳炎があります。真珠性中耳炎では、悪臭のあるドロッとした耳垂れが特徴です。耳垂れは痒みをともなうことがありますが、綿や紙などを詰め込むと耳垂れが中に溜まって病気を悪化させてしまいます。
急に高所に上り気圧の変化を受けると、急に耳の聞こえが悪くなりますが、唾を飲み込んだり、あくびをするなどで改善できます。加齢によって耳の聞こえは悪くなります。
外耳道や中耳に異常があると、耳の聞こえがわるくなります。上咽頭ガンや聴神経腫瘍などでも難聴が起こります。
耳の病気の代表的な症状
耳垂れ、耳閉感、難聴、耳鳴り
