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 大腸ポリープ

大腸ポリープってどんな病気?
大腸のイボ
  イメージ画像 大腸ポリープは、大腸の粘膜の一部がイボ状に盛り上がって隆起したものです。腫瘍性ポリープと、非腫瘍性ポリープに大別されます。
ポリープからガンに
   腫瘍性ポリープの大部分は良性で、腺腫(せんしゅ)と呼ばれます。大きさが増すに従って、部分的に小さなガンをともなっていることが多くなり、それは腺腫内ガンと呼ばれます。
 つまり、腺腫の一部は、放置しておくとガンになることがあるということです。
 腺腫が前ガン病変と呼ばれるのはこのためです。
非腫瘍性ポリープ
   非腫瘍性ポリープには、ポイツ・イェガース型ポリープ、小児に多い若年性ポリープ、高齢者に多い過形成性ポリープ・化生性ポリープ、腸炎後にみられる炎症性ポリープなどがあります。
 いずれも良性のポリープで、ガンとは無関係です。
大腸ポリープ・大腸ポリポーシスの分類
 
  単発・複数 ポリポーシス
腫瘍性 腺腫 家族性大腸腺腫症
 (家族性大腸ポリポーシス・ガードナー症候群)
ターコット症候群



過誤腫性 ポイツ・イェガース型ポリープ
若年性ポリープ
ポイツ・イェガース症候群
若年性ポリポーシス
コーデン病
炎症性 炎症性ポリープ
リンパ濾胞性ポリープ
炎症性ポリポーシス
良性リンパ濾胞性ポリポーシス
その他 過形成性ポリープ
 (化生性ポリープ)
過形成性ポリポーシス
 (化生性ポリポーシス)
クロンカイト・カナダ症候群

大腸ポリープの原因は?
大腸ポリープのできる原因
  イメージ画像 ガンと同じく、腺腫は生活習慣などの環境要因と、遺伝要因が絡み合って起こると考えられています。
食生活が重要
   食事がもっとも重要で、高脂肪・低繊維食が危険因子とされています。
 高脂肪食によって腸内の発ガン性物質が増加する一方、繊維成分を抑えた低残渣食(ていざんさしょく)は、糞便の排出を遅らせます。その結果、初ガン性物質が腸内に長時間たまり、大腸腺腫(だいちょうせんしゅ)やガンが発生しやすくなると考えられています。

大腸ポリープの症状は?
血便
  イメージ画像 小さなポリープは無症状のものがほとんどです。ポリープが大きくなると、血便が起こります。
 ポリープの大きさ、存在部位によって、便に赤い血液が付着する場合があります。肉眼的には異常は見られず、便潜血テストが陽性で初めて血便に気が付く場合があります。
 非腫瘍性の若年性ポリープでは、出血しやすいのが特徴です。

大腸ポリープの診断は?
大腸内視鏡検査が一般的
  イメージ画像 血便を自覚した患者さん、または無症状でも検診の目的で受けた便潜血テストが陽性の患者さんに対しては、大腸内視鏡検査、または注腸造影エックス線検査が行われます。
 大腸内視鏡検査、注腸造影エックス線検査のどちらでも大腸ポリープの診断は可能です。最近では、ポリープ発見時に組織検査が可能な、大腸内視鏡検査の方が優先される傾向にあります。検査と同時に、鉗子(かんし)を使った生検法、あるいは高周波発生装置を使ったポリープ切除術・粘膜切除術が行われます。
進化する内視鏡
   ポリープの性状診断は、顕微鏡を使った病理組織学的検査で確定できます。
 最近では、鉗子生検診断を待つまでもなく、100倍の拡大機能を持つ内視鏡によって、ポリープ表面の細かい模様を観察する拡大内視鏡検査が行われます。その場で即座に、性状診断が行えるようになってきました。

大腸ポリープの治療は?
検査と治療を同時に行う
  イメージ画像 腫瘍性ポリープである腺腫は、前ガン病変と考えられるので、内視鏡を使って切除します。
 粘膜面から茎を持って発育する有茎性(ゆうけいせい)の場合、内視鏡的ポリペクトミー(ポリープ切除術)を行います。無茎性の場合、内視鏡的粘膜切除術(EMR)が行われます。
 このような方法によってポリープ全体を組織学的に検査することが可能となり、診断と治療の療法を同時に行うことができます。
腹腔鏡手術も
   腺腫の中でも、カーペット状の形態をした大きな無茎隆起は、結節集簇様病変(けっせつしゅうぞくようびょうへん)と呼ばれ、分割切除による内視鏡的粘膜切除術(EMR)が行われます。
 大きな病変を一括して切除するためには、腹腔鏡を使用した手術が行われることもあります。
平坦・陥凹型腺腫
   最近になって、ポリープとは形状が異なり、平坦なもの、わずかに陥凹(かんおう)した平坦・陥凹型腺腫が数多く発見されるようになりました。
 この病変は内視鏡的粘膜切除術(EMR)によって治療できますが、ポリープの形をした腺腫よりも悪性度が高いため、見落とさないように注意することが大切です。
非腫瘍性ポリープ
   非腫瘍性ポリープでは、一般的にガン化することはないので、切除する必要はありません。
 しかし、有茎性で大きなポリープは、出血や腸重積を起こす可能性があるので、内視鏡的ポリペクトミーを行います。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)とは?
内視鏡を使った手術
  イメージ画像 消化管のポリープ状の隆起性病変に対して、開腹手術ではなく、内視鏡を用いて切除するものです。内視鏡的ポリープ切除術、あるいは内視鏡的ポリペクトミーと呼ばれています。
 わずかな扁平隆起、平坦、陥凹を示す腫瘍性病変に対して、あらかじめ病変部の粘膜下層に生理的食塩水を注入して隆起させ、隆起した根元にスネアと呼ばれる細いワイヤーをかけ、高周波電流の熱凝固作用を利用して切除する方法を、内視鏡的粘膜切除術と呼ばれています。
慢性胃炎研究のために開発
   この手法は、慢性胃炎の研究のため、大きな胃粘膜組織の採取が必要だったことから開発された治療法です。粘膜層を剥ぎ取るという意味で、ストリップ・バイオプシーと名付けられました。
 その後、診断のためだけでなく、早期胃ガンの内視鏡的治療に適応されるようになりました。さらに、食道ガン、大腸ガン、特に平坦・陥凹型の大腸腫瘍などの治療に広く活用されるようになっています。
EMR適応ガイドライン
   EMRの適応となるガンは、原則としてリンパ節転移が認められていない消化管の粘膜内ガンです。
 胃ガン治療ガイドラインでは、一括切除が可能な病変が適応の原則となっています。具体的には、大きさが2cm以下、組織型が分化型(顕微鏡で見て胃の粘膜に良く似た塊を作るガン)という条件が付けられています。
 しかし最近では、大きな病変に対しても一括切除が可能な切開剥離法というEMRの変法が開発され、3cm以下の胃ガンでも、リンパ節転移が認められないことが確認できれば、EMRが適用される場合があります。
合併症もある
   EMRは開腹手術と比較すると、入院期間が短く、術後の回復も早いといった利点があります。しかし、出血、穴があく穿孔(せんこう)の合併症が発生することもあります。その際、大部分は保存的に治療可能ですが、まれに回復手術になる場合もあります。
 EMRでも、通常の開腹手術と同様に、十分な説明と同意を得るインフォームド・コンセントのもとに行われるべき治療法です。

大腸ポリープかなと思ったら?
消化器内科へ
  イメージ画像 血便に気が付いたり、検診で便潜血テスト陽性を指摘されたら、できるだけ早く消化器内科を受診し、大腸の検査を受ける必要があります。
食生活と生活習慣の改善
   日常生活における注意点としては、高脂肪・低繊維食を避け、便通を整えるようにしましょう。そして、適度な運動を心がけることが大切です。
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