クワゴマダラヒトリ

[和名・種類]

クワゴマダラヒトリ

[学名]

Spilosoma imparilis Butler

[英名]

-

[名前の由来]

桑胡麻斑灯蛾。
別名、クワノスムシスムシ（桑の巣虫）、スムシ（巣虫）。

[分布]

北海道〜対馬、中国・台湾

[科名]

チョウ目ヒトリガ科

[体色]

オス：暗褐色、メス：白色

[時期]

７月・８月・９月

[特徴・生態]

　前翅長は、オスが約20mm、メスが約28mmになります。オスの体翅は暗褐色で、メスの体翅は白色です。オス、メス共に、腹部、背部は橙黄色です。黒色の斑紋があります。
　幼虫は、背面に細長い白紋があり、各節に黄色い紋があります。多数の突起と黒色の長毛に覆われています。体長は約50mmになります。老熟すると分散し、春の終りころに褐色の体毛を混ぜた粗い繭をつくって蛹化します。
　根ぎわ、落ち葉の下などに幕を張って幼虫で越冬します。
　クワ、オオバコ、バラ科の植物の葉など、さまざまな植物の葉を食べ、かなりの大食漢です。クワ、柑橘類などの害虫として扱われています。
　生活型は、卵→幼虫→サナギ→成虫の完全変態を行います。
　食樹の幹や枝に卵をかためた卵塊を産み付け、雌の尾毛で覆います。
　メスはオスに比べ、個体数が少ないです。ときに大量発生することもあります。

[観察・感想]

　毎年、たくさん発生する毛虫、クワゴマダラヒトリの毛虫。毒毛虫じゃないからかぶれたりする心配はないんだけど、気分的な問題として毛虫を見ただけでも心がかぶれます(^^;)
　普通に見かけることができる毛虫の中では、かなり大きな毛虫になります。大きいから目立つのかなー。かなり目立つのでかなりの数の個体は、野鳥に食べられてしまうと思います。園芸をやってると、たまに現れたりもして、処分に困ることもしばしば。だって大きいんだもん。気持ち悪いし・・・
　これだけ頻繁に幼虫の毛虫を観察することができるのに、成虫の蛾はまだ見たことがありません。幼虫の毛虫は大きいのに、成虫はそれほど大きくなるわけじゃないみたいです。成虫の蛾もさぞかし大きいんだろうなんて思っていたんだけど。

[写真撮影]

2008年04月14日