コフキトンボの成虫

[和名・種類]

コフキトンボ

[学名]

Deielia phaon

[英名]

-

[名前の由来]

粉吹蜻蛉。体に白い粉を帯びることから。
別名、オビトンボ（帯蜻蛉）。ハネに帯状の模様があることから。

[分布]

北海道南部〜沖縄

[科名]

[体色]

[時期]

[特徴・生態]

　平地から丘陵地の挺水植物の多い池沼、溝川などに生息するトンボの仲間。
　腹長は24mm〜29mm、後翅長は28mm〜35mmになります。一見華奢で、円味を帯びた種類で、地色は淡黄色で、褐色条紋が多くあります。成熟すると雌雄ともに、体に白粉が生じます。オスは地色の黒化が著しく、白粉も厚くなります。翅は透明で、真珠様の光沢を帯びます。メスの尾部付属器の先端は下方に屈曲します。メスの翅は、無色のものと、黄色の翅に褐色の帯が入るものの2型があります。
　食べ物は、他の昆虫を捕えて食べます。
　幼虫は楕円形のヤゴです。腹先に尾（エラ）はありません。幼虫の脱皮殻には、泥が付着することが多いです。
　生活型は卵→幼虫→成虫の不完全変態（半変態）を行います。単独で、水面の浮遊物に腹端を押し付けて産卵します。
　越冬形態は幼虫です。
　シオカラトンボを小さくしたようなトンボです。翅に帯の入るものはオビトンボと呼ばれ、北海道や沖縄本島に生息しています。夕方に群れになって飛ぶことが多いです。

[観察・感想]

　トンボの見分け方、苦手なんだよねー。一目見ただけで見分けがつくようなトンボって、ほとんどいないからなー。一番身近にいるシオカラトンボですら、正確に見分けができているかどうか怪しいから・・・
　写真を撮っているときは、オオシオカラトンボかなーなんて思ってたんだけど、ちょっと良くわかんないからシオカラトンボにしといた(＾＾；)。はぁー、なんて怪しい昆虫図鑑なのだー。
　このシオカラトンボ、右側の前翅が短いですねー。形が少しいびつな感じになっています。途中で千切れていたりしてるわけじゃないので、羽化に失敗したのかな？羽化中に何か刺激を受けたりすると、すぐに失敗してしまうって聞いたことあるからなー。一番デリケートなのが、幼虫から成虫に羽化する時だって聞いたことがあるような。。。
　シオカラトンボか、オオシオカラトンボなのか悩んでいたのですが。昆虫に詳しい方から、コフキトンボだと教えていただきましたー。正確な種類がわかって、助かりましたー。教えていただき、本当にありがとうございます。トンボの見分け、あまり自信がないんですよー。

[写真撮影]

2007年08月14日