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顔面神経麻痺・ベル麻痺

	顔面神経麻痺の概要は？ おもな症状   片側顔面筋の運動麻痺 音が大きく聞こえる 味覚障害 眼を閉じられない 起こりやすい合併症   角膜の潰瘍 異常連合運動 顔面神経麻痺ってどんな病気？ 顔面筋の麻痺   　顔面神経によって支配されている顔面筋の運動麻痺です。急性、あるいは亜急性に発症します。 　原因疾患が明らかな症候性顔面麻痺（しょうこうせいがんめんまひ）と、明らかな原因が不明な特発性顔面神経麻痺（とくはつせいがんめんしんけいまひ）とに分けられます。特発性顔面麻痺は、ベル麻痺とも呼ばれます。 口唇ヘルペスや腫瘍など   　原因疾患として多いのは、ヘルペスウイルス感染症です。典型的には、口唇ヘルペス（こうしんへるぺす）を以前に患ったことのある人が、突然の顔面神経麻痺が発症します。 　他にも、腫瘍や、代謝疾患が原因となることもあります。 　顔面神経は、運動神経以外にも、舌の前部３分の２の味覚を伝達しています。アブミ骨という音量を調節する小さな筋も支配しています。 顔面神経麻痺の原因は？ 原因不明   　特発性顔面神経麻痺の原因はわかっていません。 　考えられる原因としては、寒冷曝露（かんれいばくろ）、アレルギー、局所浮腫（きょくしょふしゅ）、ウイルス感染などがあります。 顔面神経の圧迫   　顔面神経は、顔面神経管と呼ばれる骨で取り囲まれた狭いトンネルを通って、脳か外に出ます。何らかの原因によって浮腫ができ顔面神経が腫れると、顔面神経が圧迫されて、麻痺があらわれると考えられています。 顔面神経麻痺の症状は？ 典型的症状が現れます   　特発性顔面神経麻痺（ベル麻痺）では、以下にあげるような典型的な症状が現れます。   片側顔面筋の麻痺     　男女差、年齢層に関係なく、突然始まる片側顔面筋の運動麻痺がおもな症状です。 　その結果として、額にシワを寄せられなくなる、眼が閉じられない、口角が垂れ下がる、口を尖らせて口笛が吹けなくなる、口角からヨダレが垂れるなどの症状があらわれます。   音が大きく聞こえる     　麻痺した側の耳が過敏になり、音が大きく響くように感じることがあります。   味覚障害     　麻痺した側の舌の前方３分の２に、味覚障害をともなうことがあります。 　典型的な症状としては、食べ物を口にしたとき、金属を口に入れたような感じがするなど。   眼が乾燥する     　眼が閉じにくくなるため、眼を涙で潤すことができなくなります。特に夜間には角膜が乾燥しやすくなります。 　その結果、角膜に潰瘍ができることがあります。   予後は良好     　比較的、予後は良好です。数ヶ月で自然治癒することもあります。   後遺症が残ることも     　治癒が完全でない場合には、顔面麻痺が残ることがあります。 　また、再生した顔面神経が本来の支配先と異なった筋を支配してしまった場合には、口を閉じると眼が一緒に閉じたり、熱い物や冷たい物を食べた時に涙が出たりする、異常連動運動が起こることがあります。 顔面神経麻痺の診断は？ 診断は簡単   　典型的な顔の表情から、比較的容易に診断することが可能です。 MRI検査をすることも   　顔面神経麻痺の発症に原因となる病気がある場合や、両側を同時に発症している場合、何度も再発を繰り返している場合などでは、MRIなどの画像診断が必要となります。 　顔面神経麻痺の発症前に、耳の中に痛みや水泡の形成がある場合は、ヘルペスウイルス感染による顔面麻痺が考えられます。 　その他、サルコイド、ライム病など、めずらしい病気でも起こることがあるので、それらの可能性がある場合は血液検査など、他の検査が必要になります。 筋電図など   　障害の程度や、回復の正確な評価のために、筋電図、誘発電位検査が行われることもあります。 顔面神経麻痺の治療法は？ 基本的には外来治療   　基本的には外来で治療を行います。 　検査が必要な場合、診断がはっきりしない場合、顔面神経麻痺の程度が強い場合には、入院が必要になります。 ステロイド剤とビタミン剤   　副腎皮質ステロイド療法が効果的と考えられています。しかし、糖尿病や感染症を悪化させる可能性があるので、それらの病気がある場合には、慎重な対処が必要となります。 　その他に、ビタミンB12、ビタミンEなどの製剤が神経修復の促進に使用されます。 抗ウイルス薬   　明らかなヘルペスウイルス感染の証拠がない場合でも、抗ウイルス薬の投与で、顔面神経麻痺が改善するという報告もあり、同時に抗ウイルス薬を投与することもあります。 角膜保護   　眼が閉じにくくなる場合、人工涙液（じんこうるいえき）を点眼して、角膜を保護します。 リハビリテーション療法   　リハビリテーション療法も重要です。 　麻痺した筋肉をゆっくりとマッサージすることや、顔面の筋肉を働かせるために百面相の練習をすることが有効です。	メインコンテンツ 　家庭の医学 　・身近な植物図鑑 　・身近な昆虫図鑑 　・身近な野鳥図鑑 　・身近な貝殻図鑑 　・身近な生き物図鑑 　・ベランダ園芸 　・三浦半島観光地図 　・大人の塗り絵 　・ゲーム情報局 　・日記 　・コミュニティー スポンサードリンク
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