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急性減圧症候群・減圧症・潜水病・潜函病など |
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減圧症は、その原因によって急性減圧症候群、潜水病、潜函病などと呼ばれますが、どれも同じ病気を指します。
潜函病はあまり聞きなれない言葉ですが、潜函工法と呼ばれる水底や地下水面下に建設物を構築する場合の工法のひとつです。円筒状、または箱状のケーソン、あるいは地下室全体を地上で築造し、下部を掘り下げて沈設する工法です。この作業中によって発症する人が多発したため、潜函病・潜水病・ケーソン病と呼ばれるようになりました。 |
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急激な気圧の低下 |
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減圧症は、潜函作業、スキューバダイビングなどの高気圧環境下にいた人が、地上・水面に上がることによって、急激な圧低下にさらされた時に発症します。
以前はトンネル内作業員、潜水夫、海女などにのいわゆる職業病でしたが、近年はレジャーとして普及しているスキューバダイビングによって、一般の患者さんが増加しています。 |
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T型とU型 |
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急激な減圧によって生体内に生じた窒素気泡により、血管に詰まったり、周囲の組織を圧迫したりして、さまざまな症状が現れます。
T型は、皮膚症状、筋肉痛、関節痛などの症状がみられます。U型は、意識障害、下半身の知覚障害や麻痺、呼吸循環器症状がみられます。 |