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 白内障・しろそこひ

白内障ってどんな病気?
眼の構造はカメラと同じ
  イメージ画像 人の眼は、カメラに例えられることが多く、水晶体はカメラのレンズに当たります。
 その奥に、カメラでいうとフィルムの役割をしているのが、網膜という神経でできた薄い膜があります。見えたものは、ここに映ります。
 水晶体の働きは、光を網膜に届けること、ピントを合わせることです。
汚れたレンズ
   無色透明だった水晶体が、にごってきた状態が白内障になります。
 症状をカメラに例えると、汚れたレンズで写真を撮ると、かすんだ状態の写真に仕上がります。この見え方が、白内障の症状です。
高齢者の病気
   40歳代では40%、50歳代では60%、60歳代では80%、70歳代では90%、90歳代では100%の白内障患者がいるとされています。
正式な呼び名があります
   白内障は別名を「しろそこひ」ともいいますが、正確には老人性白内障、または加齢白内障と呼びます。
 水晶体核の硬化・着色が主因なものを「核白内障」、核の周囲の皮質が主因なものを「皮質白内障」、後面に混濁部位があるものを「後嚢下白内障」、前面に混濁部位があるものを「前嚢下白内障」と呼びます。

白内障の原因は?
水晶体がにごる
  イメージ画像 水晶体は、たんぱく質、水、ミネラルからできています。
 このうち、たんぱく質分子がさまざまな原因によって大きくなると、水に溶ける性質を失ってしまい、白濁してきます。
 また、たんぱく質の中のアミノ酸は、光によって分解され、黄褐色に着色してきます。これもにごりになります。
年齢
   白内障の原因として、もっとも多いのは加齢です。
 他にも、アトピー、糖尿病、遺伝、放射線、薬の副作用など、複数の原因が判明しています。

白内障の症状は?
白濁と黄褐色
   水晶体に白濁が生じると、かすんで見えたり、二重三重に見えたり、まぶしく感じたりします。
 さらに白濁が強くなると、視力低下がおもな症状となります。
 黄褐色の着色が強いと、暗い場所で見えにくくなったり、一時的に近くが見やすくなったりします。
進行は人それぞれ
   白内障の進行度は、必ずしも両目が同程度で進むわけではなく、多くは左右に差があります。初期では核の硬化があらわれ、一時的に老眼が軽減した状態になります。
炎症や緑内障に
   瞳の中央が外から見て、白く見えるほどまで白内障を放置しておくと、白内障が溶け出してきて、炎症を起したり、緑内障の原因となったりすることもあります。

白内障の診断は?
散瞳検査
  イメージ画像 白内障の診断では、眼科で瞳を開く目薬をさし、白内障全体が見えるようにする散瞳検査(さんどうけんさ)が有効です。
 検査結果により、にごりの程度と視力から、治療・手術の時期を検討します。
他の病気がないか検査
   白内障が進行するにつれて、視力が徐々に低下しますが、他の病気が同時に進行していることもあります。白内障の水晶体のにごりの程度を見定め、視力低下につりあうかどうかを判断します。
 にごりに比較して視力が悪い場合は、白内障以外の病気がないか検査をします。
 眼圧検査、眼底検査が有効です。
治療の方針を決める
   白内障以外の病気が確認され、治療可能な病気であれば、そちらを優先して治療することもあります。また、白内障と同時に手術を行うこともあります。
 治療できない病気の場合、視力低下の原因と考えられる場合もあるので、白内障手術をするかどうか、医師と患者さんとで相談して判断します。
過熟白内障の場合
   白内障が進行し、過熟白内障(かじゅくはくないしょう)の状態になると、眼底透視ができません。過熟白内障の場合、超音波検査、網膜電図検査などを行い、眼底の状態を予測する情報を収集します。
 網膜の詳しい状態は手術で白内障を取り除いてからでないとわからないので、手術後にどれだけ視力が回復するかの判断は手術前には難しくなります。

白内障の治療法は?
進行を予防する目薬
   初期のうちは、進行を予防する目的で目薬を点眼します。目薬は進行を抑制するもので、視力を改善したり、白内障を治すものではありません。
根治療法は手術
   白内障を根本的に治療するには、手術を行います。
 手術によってどの程度視力が回復するかは、光を受け止める網膜や、視神経、など脳に関係してくる問題もあります。したがって、白内障だけの場合は、手術によって良い視力を得ることができます。
 白内障以外の病気があれば、それに応じた視力になります。また、老眼は治らないのでメガネは必要になります。
日帰り手術も可能
  イメージ画像 白内障の手術は、技術の進歩により安全性も増し、手術後すぐに良い視力を得られるようになってきました。
 以前の手術法では、水晶体を丸ごと摘出していました。
 しかし現在は、水晶体の外側の水晶体嚢(すいしょうたいのう)と呼ばれる袋を残し、にごっている中身のみを取り除き、残した袋に眼内レンズを挿入します。小さな傷口で手術が行えるようになり、縫合せず手術は終了します。
 麻酔は目薬による点眼麻酔で行い、手術の痛みもあまりありません。手術時間は約20分です。軽度の白内障で他の病気のない人であれば、日帰り手術が可能です。進行した白内障では、約1週間の入院が必要となります。
眼内レンズ・人工水晶体
   眼内レンズ、または人工水晶体と呼ばれ、ほとんどの白内障手術で使用されています。
 手術によって水晶体という凸レンズを摘出してしまうので、代わりのレンズとして水晶体嚢に挿入されます。眼内レンズができる前は、分厚いメガネ、コンタクトレンズなどで視力矯正をしていました。
  折りたたみ式
     眼内レンズは眼内に長期間入れておくので、体が異物と認識しない材質で、前房水(ぜんぼうすい)という眼内の水の比重に近いものが使用されます。
 現在ではハードコンタクトレンズと同じ材質のポリメチルメタクリレートや、アクリルなどが使用され、折り畳んで挿入し眼内で開くフォールダブルレンズが主流となっています。折り畳むことにより、手術の傷口を半分に縮小できるようになりました。
 赤ちゃんにも使用することができ、一度入れた眼内レンズは、普通は取り出すことはありません。
  老眼は治せない
     眼内レンズは個体のため、厚さを変化させることができません。このため、老眼と同じ状態になってしまいます。
 最近では、いくつかの距離でピントが合うように工夫された眼内レンズも作られるようになっています。
術後感染症
   白内障手術では、術後感染症などによる合併症によって引き起こされる失明には注意が必要になります。

白内障かなと思ったら?
眼科医へ
  イメージ画像 かすみ目に気が付いたら、まず眼科を受診します。
 白内障だけなのか、他に病気がないかを調べてもらいます。その上で、白内障であれば、手術に適した時期まで経過観察をします。
似ている病気
   老人性白内障に良く似た病気として、先天性白内障、外傷性白内障、水晶体脱臼、後発白内障、糖尿病白内障、ステロイド白内障、併発白内障などがあります。

犬の白内障は?
犬は7歳ごろから
   犬の生活環境が整い、寿命が延びるに従い、人と同じく白内障の犬が増えてきました。犬の場合、およそ7歳くらいから進行しはじめます。
目薬と内服薬、手術
  イメージ画像 白内障の初期では、目薬と内服薬によって、白内障の進行を抑えます。人の白内障と同様、根本的に治療するには手術しかありません。
 手術を行う場合、人の水晶体に比べて、犬の水晶体は非常に大きく、手術も困難なため、費用は平均15万円ほどかかってしまいます。
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