過敏性腸症候群の概要は? |
 |
おもな症状 |
| |
数ヶ月、または数年にわたる便秘・下痢などの便通異常。
いろいろな検査を受けても異常が見付からず、栄養状態も良好なときはこの病気を疑う必要があります。症状を訴えているのが青年・壮年の場合や、精神的ストレスを受けていることが明らかな場合は、さらに確率が高くなります。 |
 |
症状が似ている病気 |
| |
大腸の腫瘍や炎症。血便の有無、腸のバリウムや内視鏡検査でほぼ完全に鑑別することができます。 |
 |
おこりやすい合併症 |
| |
腸の機能異常のためにに起こるので、合併症についての心配はほとんどいりません。 |
|
過敏性腸症候群ってどんな病気? |
 |
便秘・下痢・腹痛 |
| |
過敏性腸症候群は、便秘、下痢、あるいは便秘と下痢が交互にあらわれるといった便通異常が長く続き、腹痛をはじめとする種々の腹部の症状を訴えることが多い病気です。
この病気は、いろいろな腸の検査を行っても器質的病変を見つけ出すことはできないという特徴があります。過敏性腸症候群のこれらの症状は、腸管の機能異常に由来していることがわかってきています。また、過敏性腸症候群の発症には、精神的ストレスが関係していることも明らかになっています。 |
 |
呼び名が変わりました |
| |
最近、この病気は大腸だけではなく、小腸を含めた機能異常が存在するという考え方により、【過敏性大腸症候群】から、【過敏性腸症候群】へと、呼び名も変わってきています。 |
 |
最近、増えています |
| |
過敏性腸症候群は、腸疾患のなかでもっとも多いと思われ、さらに増加の傾向にあります。 |
|
管理人の過敏性腸症候群 |
 |
参考までに、管理人の症状 |
| |
私の場合、冷たいものを飲むと、必ず下痢をするようになったので、なにかおかしいなーと思うようになりました。冷たい牛乳のせいかなーと思ったんですが、牛乳は関係なかったみたいです。
自分なりに症状を分析したらこんな感じでした。
冷たいものを飲むと下痢をする(温かいもの以外はダメでした)
冷たいものを食べると下痢をする
用事があって外出をする時に下痢をする
電車に乗って外出する時に下痢をする
点滴・注射をされると下痢をする
夏場、外出先で水分補給をしようにも、売られているものは冷たいものばかりでとても苦労しました。魔法瓶を購入し、温めた紅茶を持ち歩いていました。外出時にはほとんど下痢をしてしまうので、つねにトイレの場所を確認しておかなければならず、日常生活ではかなり苦労を強いられました。水分を補給してもそのままストレートに出てくるし(^^ゞ
胃腸科で見てもらいましたが、腸の働きが弱っているとの診断結果でした。ビフィズス菌の整腸剤と、腸の活動を活発にさせる薬が処方されました。薬を飲んでいる間は問題ないのですが、薬がなくなるとすぐに元に戻ってしまいます。
こんな状態が1年以上、続いていました。今でも、たまになったりします。一度なってしまうと、何ヶ月も同じ症状が続きます。
なるべく体を動かして、腸の動きを活発化させようとしましたが、あまり効果はありませんでした。何ヶ月も通院するだけのお金もなく、気が付いたらいつの間にか治っているという感じでした。 |
|
過敏性腸症候群の原因は? |
 |
自律神経、身体的要因、情緒的要因 |
| |
過敏性腸症候群は、もともと神経質な性格や、自律神経系の不安定な素地のある人。
暴飲暴食、アルコール類、冷たいものなどの食事、過労 、風邪、体の冷えなどの身体的要因。
対人関係、家庭内トラブル、環境の変化、不安、緊張などの情緒的要因。
以上の三大因子が作用して発病するといわれています。
過敏性腸症候群では、自律神経系、とくに副交感神経の緊張によって引き起こされる腸の運動の高まりのため、便通異常や腹痛が生じると考えられています。 |
|
過敏性腸症候群の症状は? |
 |
3つのタイプに分けられます |
| |
過敏性腸症候群では、便通異常の性質によって、3つの型に分けられています。 |
| |
 |
不安定型 |
| |
|
腹痛とともに、便秘と下痢が交互に交代して出現してくるか、けいれん性の便秘を伴なう型です。
けいれん性の便秘とは、腸管の緊張や運動機能の高まりのため、便はウサギの糞のように小さな固いかたまりとして、分割されてでてくるもののことを言います。 |
| |
 |
下痢型 |
| |
|
神経性下痢とも呼ばれています。
この型の下痢は、食事の内容とは無関係におこり、下痢かやわらかい便が持続的、または一定の時間間隔を経ておこってきます。 |
| |
 |
分泌型 |
| |
|
腹痛とともに多量の粘液を排出しますが、潰瘍性大腸炎 のような炎症にもとづくものではありません。 |
| |
過敏性腸症候群の腹痛は、左下腹部にもっとも多くみられますが、部位が一定しないものも少なくありません。腹痛は食後によくみられ、便意を伴なっていることが多く、排便後には一時的に軽快する傾向があります。 |
|
過敏性腸症候群の治療法は? |
 |
病気に対する十分な知識 |
| |
病気に対して充分な知識が必要です。
長く続く下痢、便秘、腹痛などの症状に不安を持っていることが多いので、腫瘍や炎症などの器質的疾患ではないことを、症状の経過や検査結果を医師から説明を受けましょう。
患者さん自身が納得することが、なにより大切です。納得することにより、症状が改善することも少なくありません。 |
 |
規則正しい生活 |
| |
その後、規則正しい生活や、排便生活を身に付けることが大切です。心身の過労を避けることなど、生活習慣を見直しましょう。
食事では、刺激の強いもの、繊維の多いもの、炭酸飲料、とくにビールやシャンパンは避けた方がよいでしょう。 |
 |
腸の運動を調節する薬 |
| |
薬剤療法としては、腸の運動を調整するものが多く使用される傾向にあります。 |
|
過敏性腸症候群かなと思ったら? |
 |
病気に気付いたらどうするの? |
| |
過敏性腸症候群は、腸の運動機能が傷害される病気なので、通常の腸の検査では異常が発見されないことが多いです。心配ないという医師の説明に納得できずに、いくつかの病院を回って診察と治療を繰り返し受けるなどのケースも多いようです。
患者さん自身が病気に対して理解をして、症状の改善に努めなければ、症状はとれにくい傾向にあります。 |
 |
安易に薬を飲むのはやめましょう |
| |
また、けいれん性の便秘に市販の下剤を使用すると、症状がさらに強くなる可能性がありますので、過敏性腸症候群の便秘に対して、安易に下剤を使用することは、やめたほうがいいようです。 |
|
|
|