過労死ってどんな病気? |
 |
正式な病名ではありません |
| |
過労死とは、正式な病名ではありません。 |
 |
増加傾向にあります |
| |
近年、過労死は増加傾向にあります。以前は働き盛りの40歳代の会社員の男性に多かったのですが、最近では50歳代、30歳代にも見られるようになり、女性の過労死も増えてきています。
医師不足による過重労働によって、小児科医、産科医、研修医など、医師の過労死も増加傾向にあります。 |
 |
増加の原因 |
| |
インターネットや携帯電話の普及により、いつでも従業員と連絡がつくようになり時間外労働が増加しています。
さらに自由化や規制緩和の影響により、企業競争の激化によって雇用環境・雇用条件が悪化していることが過労死増加の原因と考えられます。 |
|
過労死の原因は? |
 |
原因は休養なしの労働 |
| |
長時間の残業や休日なしの勤務を強いられた結果、精神的・肉体的負担で、突然死することを過労死といいます。 |
 |
直接の死因 |
| |
過労死の直接の死因は、脳血管疾患では、脳内出血 、くも膜下出血、脳梗塞、高血圧性脳症が対象とされています。虚血性心疾患では、心筋梗塞、狭心症、心臓性突然死 ・解離性大動脈瘤を含む心停止が対象とされています。
このほかにも間接的な要因として、時間労働によるうつ病 、燃えつき症候群による自殺も多いです。 |
|
過労死の認定基準は? |
 |
2001年現在 |
| |
2001年、厚生労働省が「脳・心臓疾患の認定基準」を改正しました。これが「いわゆる過労死の認定基準」になります。
そして、各都道府県労働局長あてに通達を出しました。 |
 |
労働時間に注目 |
| |
疲労の蓄積でもっとも重要な要因として、労働時間に着目しました。
発症前1ヶ月間に100時間以上の残業をした場合、発症前2ヶ月〜6ヶ月間に、1ヶ月平均80時間以上の残業が認められた場合、「業務と発症の関連性は高い」と判断されることになります。
過労死認定基準  |
| 労働の過重性を判断する評価期間 |
| 旧---発症直前から1週間以内の過重な業務 |
| 新---発症6ヶ月間の就労状態を考慮 |
| 脳・心臓疾患の発症と時間外労働の関係 |
| 発症前1ヶ月間に約100時間を超える時間外労働は発症との関連性が強い |
| 発症前2ヶ月〜6ヶ月の間に月平均約80時間を超える時間外労働は発症との関連性が強い |
| 発症前6ヶ月間にわたり、月平均約45時間を超える時間外労働がなければ発症との関連性が弱い |
| 時間外労働が45時間を超えて長くなるほど関連性が強まる |
| 労働時間意外の負荷要因 |
| 不規則勤務 |
拘束時間の長さ |
出張の多さ |
| 温度・騒音・時差などによる作業環境 |
交代制・深夜勤務 |
精神的緊張 |
|
 |
労働時間に注目 |
| |
2001年の認定基準改正を受け、2002年、厚生労働省は脳・心疾患を防ぐためには、過重労働の排除が必要であるとし、労働基準局長通達の「過重労働による健康障害防止のための総合対策」を出しました。 |
|
睡眠不足の影響は? |
 |
睡眠は疲労回復に必要 |
| |
睡眠は疲労回復に重要な役割を果たしています。
睡眠のメカニズムはまだ解明されていませんが、脳の視床下部(ししょうかぶ)から免疫調整物質や睡眠調節物質が放出されることによって睡眠が誘導され、脳神経系、免疫系、内分泌系のバランスの維持回復が行われていると考えられています。
睡眠障害が起こると、このバランスが崩れ、疲労が発生し、さまざまな自覚症状があらわれます。 |
 |
さまざまな病気の原因に |
| |
睡眠不足による免疫系、循環器系の機能低下がもっとも重大なリスクとなります。
免疫系の機能が低下すると肌荒れが生じたり、風邪をひきやすくなるほか、発ガンの危険性が高まることもわかっています。
循環器系では心臓への負担が増大し、不整脈の発生、血圧の上昇などが起きます。 |
 |
ストレスにも弱くなる |
| |
睡眠不足のため、セロトニン、メラトニン、成長ホルモンの分泌が少なくなります。逆にアドレナリンの分泌が多くなり、尿中に排泄されるビタミン量が増え、ストレスに非常に弱くなります。
近年、無呼吸をともなう睡眠の問題は、高血圧などよりも、心臓病や脳卒中に繋がるとともに、血液中の糖の濃度を適切に維持する能力が低くなる耐糖能(たいとうのう)の低下が報告されています。
家庭の医学:睡眠時無呼吸症候群・SASとは? |
|
|
|