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最初はインフルエンザに似た症状 |
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マラリア原虫に感染した蚊に刺されると、原虫は肝臓へ行って増殖をし、1週間〜数週間後で成熟して赤血球に侵入し、赤血球の中でさらに増殖し、やがて感染した細胞を破裂して原虫が放出されると激しい発熱があります。四日熱マラリア原虫の成熟体は、血流に数ヶ月〜数年にわたってとどまってから症状を起こすことがあります。
良性マラリアでは、悪寒戦慄。
熱帯熱マラリアでは悪寒、カゼのような前駆症状とともに高熱を発し、頭痛、四股通、口渇感をともなって、1時間〜数時間続きます。しかし、大量の発汗とともに、解熱します。 |
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発熱発作には周期があります |
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発熱発作は、発病当初は定型的ではありません。
発病数日後からは、三日熱と卵形マラリアでは48時間ごとに発熱します。四日熱では72時間ごとに発熱します。熱帯熱マラリアでは、不規則に発熱するか、高熱が持続されます。 |
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熱帯熱マラリアでは死の危険も |
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発熱発作が反復するたびに、赤血球が破壊されて、貧血が起こるようになります。脾腫もみられるようになることが、マラリアの特徴です。
悪性の熱帯熱マラリアでは症状が重く、嘔吐、吐血、黄疸がしばしばみられます。すみやかに適切な治療を施さないと、脳性マラリア、急性腎不全、肺水腫などの致命的な合併症を併発する危険性があります。
中でも脳性マラリアは非常に危険な合併症で、高熱、頭痛、眠気、せん妄、錯乱、けいれん発作、昏睡を起こします。乳児や幼い小児、妊婦に多く起こります。 |