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病原性大腸菌O-157 |
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ほとんどの場合、病原性大腸菌O-157:H7に汚染された食品を食べることが原因で発症します。O-157は、人の腸内でベロ毒素という毒素を放出し、これが血液中に進入しさまざまな症状を引き起こします。
本来はベロ毒素を生成しない大腸菌でしたが、赤痢菌のDNA断片が大腸菌にウイルス感染し、ベロ毒素生成能力を得たと考えられています。100個程度という極めて少ない菌で感染します。そのため、感染者の便から容易に二次感染が起こります。
溶血性尿毒症症候群は、O-157による病原性大腸菌食中毒の合併症です。 |
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近年の感染例 |
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1982年、アメリカで初めてO-157による食中毒が特定されました。
1996年、大阪府堺市では、7000人以上のO-157感染の大流行があり、3人の患者さんが死亡しました。
その後も毎年、発症例が報告されています。 |
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先天的な原因も |
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先天的な原因によるケースもあります。 |
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成人の場合 |
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HIV感染、抗リン脂質抗体症候群、分娩後腎不全、悪性高血圧、全身性強皮症、抗がん剤治療などの合併症として発症することがあります。 |