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全般性不安障害・GAD
全般性不安障害・GAD
全般性不安障害(不安神経症・GAD)ってどんな病気?
概要
脈が速かったり、汗がよく出る
胸が苦しかったり、お腹に違和感がある
めまいがしたり、現実感がないことがある
体のあちこちがしびれたり、痛かったりする
イライラして落ち着かない
なんとなくモヤモヤして、集中できない
疲れやすく、寝つきが悪い
さまざまな薬が原因です
いろいろなことが気になって、すぐに不安な気持ちになってしまいます。毎日ではないけれどそんな不安と心配が6ヶ月以上も続いている状態です。
そのため、仕事や学業などが手につかなくなるような状態を『全般性不安障害』または、『不安神経症』といいます。
パニック障害
や、
過呼吸症候群
と呼ばれているものと、実質的には同じことになります。
GAD
英語でGADと呼ばれることもあります。
これは、「Generalized Anxiety Disorder」の略です。
全般性不安障害(不安神経症・GAD)に気付いたら?
良くなったり、悪くなったりを繰り返します
不安症状は、治まったかと思うとまたひどくなったりというように、軽快と増悪を繰り返しながら慢性的に進行していきます。放っておくと・・・
抑うつ気分の続く『気分変調症』
発作的な症状を引き起こす『
パニック障害
』
特定の場所や状況などをおそれる『恐怖症』
体の特定の部位のいくつかが調子悪いと信じ込む『
心気障害
』
へと、症状が変わってくることがあります。
心因性の
抗不安薬を飲んでも不安症状が取れないときは、『こころ』の問題があります。心療内科や精神科の先生とよく相談するのがいいと思います。
不安が消えれば、元気になります
体の検査をいろいろしても異常が認められないのに、体の調子が悪く、なにか重い病気にかかっているのではと心配になってしまいます。
それは、不安な気持ちが生理的な反応となってさまざまな身体症状(疲れやすい、眠れない、めまいなど)や精神症状(イライラ、そわそわ、もやもやなど)があらわれているのです。
不安症状が軽くなれば、身体機能も改善され、元気を取り戻せるようになります。
全般性不安障害(不安神経症・GAD)の治療法は?
薬物療法
不安を軽くさせ、心身の緊張をほぐすために
抗不安薬
がもちいられます。医者の指示に従って服用しましょう。
精神療法
支持療法
助言、説得、催眠、自律訓練、脱感作など。長所を生かし、自信を取り戻す手助けをします。
再教育的療法
認知行動療法、森田療法、家族療法、ロージャ法など。悩みをもたらす習慣的な誤った考え方や行動を正していきます。
洞察療法
精神分析、新精神分析派、力精神医学派、交流分析、現在在分析、分析的集団療法など。心の深層に潜む「傷つき」や「とらわれ」を客観的に理解し、その対応策を指導していきます。
カウンセリング
日常生活で直面している問題(ストレッサー)への対応、処理の仕方について相談に乗ります。
全般性不安障害(不安神経症・GAD)の自己チェック?
自己チェック方法
仕事や学業などの多数の出来事、または活動についての過剰な不安と心配が、少なくとも6ヶ月間、起こる日の方が起こらない日よりも多い。
その心配を制御することが難しいと感じている。
不安と心配は、以下の6つの症状のうち3つ(またはそれ以上)をともなっている(過去6ヶ月間、少なくとも数個の症状が、ある日の方がない日よりも多い)。
お子さんの場合は、1項目だけが必要です。
落ち着きのなさ、または緊張感、または過敏
疲れやすいこと
集中できない、または心が空白となること
易刺激性
筋肉の緊張
睡眠障害(入眠または睡眠維持の困難、または落ち着かず熟睡感のない睡眠)
不安、心配、または身体症状が、仕事や日常生活に大きな障害になっている。
このようなことに思い当たる場合は、医者に相談してみてください。
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