|
経過観察 |
|
陥没が軽度のものは、経過観察しますが、定期的な検査と専門医の診察が必要です。 |
|
手術 |
|
内側に陥没した頭蓋骨が、脳に圧迫や損傷を与え障害を及ぼしている場合、陥没骨折整復術が行われます。
手術の必要性は、陥没の程度に比例して、日本のガイドラインを手術適用の目安としています。
@ |
1cm以上の陥没 |
A |
前額部など美容上問題になる場合 |
B |
硬膜の静脈・静脈洞を圧迫する場合 |
開放性頭蓋骨骨折の場合、受傷後12時間〜24時間以内に整復手術を行わないと感染の恐れがあります。24時間以上経過した場合、まず陥没した骨片を除去して傷口を縫合し、傷が完全に治癒してから二次的に頭蓋骨形成術を行います。 |
|
脳挫傷の併発 |
|
外からの圧力で脳に断裂、浮腫、小出血などが起きている場合、脳圧下降薬による頭蓋内圧降下療法、輸液などによる全身管理、気管挿管を用いた呼吸管理、低体温療法などで治療します。
手術によって、脳の減圧を行うこともあります。 |
|
予後 |
|
頭蓋骨陥没骨折の予後は、合併する頭蓋内損傷の程度によって決まります。 |