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 ヤブツバキ

ヤブツバキ

[名前・種類] ヤブツバキ
[学名] Camellia japonica
[英名] Camellia
[名前の由来] 藪椿。葉の特徴から艶葉木(つやはき)、厚葉木(あつはき)、寿葉木(つばき)などから転訛したとされています。
別名、ツバキ(椿)、ヤマツバキ(山椿)。
[分布] 東北地方以南
[科名] ツバキ科ツバキ属
[花色] 赤色
[花期] 11月12月2月3月4月
[特徴・解説]  沿岸部、山地に生える常緑高木。
 高さ5m〜6mになります。樹皮は褐灰色〜黄褐色で滑らかで、ちりめん状のシワがあります。枝は淡褐色で無毛です。
 葉芽は紡錘形で先は尖ります。芽鱗は緑色で5個〜7個あり、内側の芽鱗は白い絹毛に覆われています。
 葉は互生し、葉身は長さ5cm〜10cm、幅は3cm〜6cmの長楕円形〜卵状楕円形になります。先端は鋭く尖り、基部はくさび形〜ほぼ円形で、縁には細かい鋸歯があります。質は革質で、両面とも無毛です。表面は濃緑色で光沢があります。葉柄は長さ1cm〜1.5cmです。
 枝先の葉腋に赤色の花を咲かせます。まれに淡紅色、白色もあります。花は直径5cm〜7cmで、花弁は平開しません。花弁は5個で、長さ3cm〜5cmになり、質は厚く、先端は凹みます。雄しべは多数あり、花糸は白色で下半部は合着して筒状になり、基部は花弁と合着します。子房は無毛で光沢があり、花柱の先は3裂します。花筒の底には大量の蜜があります。萼は黒褐色で、外面に絹状の伏毛が密生します。花柄は長さ約5mmです。
 果実は直径2cm〜2.5cmの球形の刮ハです。熟しても緑色で、裂開すると中軸の周りに球状についた種子が現れます。種子は長さ2cm〜2.5cmになります。
 庭木、防風林、防潮林などとして植栽されます。心材、辺材ともに紅褐色で、建築材、器具材、彫刻材として使用されます。生木の灰は媒染剤、種子からは椿油が取れます。
[感想]  高い場所に花が咲いていたので、写真がイマイチですねー。自分としては納得のいくできの写真ではありませんが、ヤブツバキの写真はほとんど掲載したことがないので、写真のできは我慢して掲載することにしました。
 僕が子供の頃、ヤブツバキはたくさん生えていたんですよ。生垣などにも植えられていたし、庭木としても植えられていたし、野生のヤブツバキもたくさんあって。アスファルトの道路の上には、車のタイヤで潰されたヤブツバキの種子がたくさん転がっていました。
 それが今となっては、あまり見かけなくなったんですよねー。もしかして以前は、椿油を採っていたのかな?伊豆大島などから船で椿油を運んでいたという記録は残っていますが、三浦半島で椿油を採っていたという記録は今のところ見当たらないです。気候を考えると、椿栽培に適していると思うのですが。
[写真撮影] 2008年01月19日
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