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スイカズラ


スイカズラ

[和名・種類]

スイカズラ

[学名]

Lonicera japonica

[英名]

Japanese honeysuckle

[名前の由来]

吸い蔓。花の蜜を吸うと、甘いことから。
別名、キンギンカ(金銀花)。花が白色から黄色に変わり混在することから。
その他、ニンドウ(忍花)、スイバナ(吸い花)など。

[分布]

北海道南部以南、朝鮮半島・中国・台湾

[科名]

スイカズラ科スイカズラ属

[花色]

白色

[花期]

5月6月

[特徴・解説]

 山野、林内、林縁、道端などに生える、つる性の半常緑低木。
 茎は長く伸び、良く分枝して茂ります。主幹の樹皮は灰褐色です。枝には粗い毛が密生します。枝中心部の髄がなくなり中空になります。冬芽は狭卵形で、芽鱗は暗赤褐色で、先端は圧着せずに反り返ります。
 枝先の葉のわきから、短枝を出し、2個ずつ花をつけます。花冠は唇形で、長さ3cm〜4cm、細い花筒の先端が唇状に大きく2裂します。上唇は広線形です。雄しべは5個、花柱は1個で花冠から長く突き出て、萼は5裂します。花は初めは白色で、のち黄色をおびます。甘い芳香があります。
 葉は対生し、先のとがった長楕円形で全縁です。長さ3cm〜7cm、幅1cm〜3cmです。葉形は変異が多いです。表面は毛が少なく、裏面は多毛です。冬は裏側に巻きます。
 果実は直径5mm〜6mmの球形の液果です。9月〜12月、黒く熟し光沢があります。種子は暗褐色で、長さ約3mmの広楕円形です。
 花には甘い芳香があり、花粉を媒介する蛾を集めるため、夜に芳香が強くなります。若い葉は食用、葉や花は薬用に、果実は染料に使われます。

[観察・感想]

 蝶のような形の花をつけるスイカズラ、なぜか蝶も集まってきます。芳香があって、蜜が甘いからかな。花の咲いている時期じゃないと、どれがスイカズラの木なのか見分けるのは難しいですね。これといった特徴がないし、葉の形が微妙に変わったりもするし。
 日本では野山に生える植物ですが、アメリカでは観賞用に育てられていたものが野生化し、生態系を脅かしているらしいです。

[写真撮影]

2006年06月01日

スイカズラの果実
スイカズラ
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