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ハマスゲの花序


ハマスゲの花序

[和名・種類]

ハマスゲ

[学名]

Cyperus rotundus

[英名]

Nut grass

[名前の由来]

浜菅。海岸に生えるスゲのこと。

[分布]

本州以南

[科名]

カヤツリグサ科カヤツリグサ属

[花色]

赤褐色

[花期]

7月8月9月10月

[特徴・解説]

 海岸、畑、道端など、日当たりの良い乾燥したところに生える多年草。
 高さは15cm〜40cmになります。茎は細くて、硬く、基部は肥厚します。地中に細い匐枝を伸ばし、先端に塊茎を作って増えます。
 葉は根元に数個つき、幅2mm〜6mmの線形で短く、多少反り返ります。
 茎の先に花序よりやや長い苞が1個〜2個あり、その間から1個〜7個の枝を出して、先端に赤褐色の小穂を3個〜8個つけます。小穂は長さ1.5cm〜3cm、幅は1.5mm〜2mmの線形で、20個〜30個の小花が2列に並んでつきます。鱗片は長さ約3.5mmの狭卵形です。柱頭は3個、雄しべは3個です。
 果実は3稜のある扁平な長楕円形です。
 塊茎を乾燥したものは、漢方薬で香附子(こうぶし)と呼び、婦人病に使われます。

[観察・感想]

 ハマスゲのつぼみの写真です。
 もう少しで花序が開いて、花が咲くと思います。花序が開くと、ピントが合わせづらくなってしまうので、つぼみの状態で写真を撮りました。
 カヤツリグサ科の植物と、イネ科の植物って、見分けるのが難しいのですが。カヤツリグサ科の植物の特徴がわかりやすそうな写真を、撮影してみました。イネ科の植物とは、花の付き方が違うことがわかると思います。
 カヤツリグサ科の植物で、もっとも有名なのは、パピルスでしょうか。地上茎の繊維をシート状に加工したものを、古代エジプトでは紙として使用していました。厳密に言うと、紙じゃないんだけど。紙っていうのは、繊維をバラバラにした後、シート状に加工した物を紙と呼びます。パピルスは、繊維状の部分をそのまま使用しているので、紙ではないんですよ。
 カヤツリグサ科の植物は、観葉植物などにもありますね。観葉植物として栽培されるものが、パピルスの仲間になります。残念ながら、パピルスは日本には生えていないんですよね。日本では和紙が造られましたが、昔は麻の線維を材料していました。

[写真撮影]

2008年09月04日

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