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ヌルデの花


ヌルデ

[和名・種類]

ヌルデ

[学名]

Rhus javanica var. roxburghii

[英名]

Chinese sumac

[名前の由来]

白膠木。幹を傷つけると、白色の樹液が染み出し、これを器具などに塗ったことから。
別名、フシノキ(五倍子木)。

[分布]

日本各地、朝鮮半島、中国、台湾、インド

[科名]

ウルシ科ウルシ属

[花色]

白色

[花期]

8月9月

[特徴・解説]

 平地から低山地の林縁に普通に生え、二次林では林冠部に達する固体もまれに見られる落葉小高木。
 高さ5m〜10m、直径10cmほどになります。樹皮は褐灰色です。枝ははじめは黄褐色の毛が密生し、楕円形の皮目が多くあります。
 葉は互生し、長さ30cm〜60cmの奇数羽状複葉で、葉軸に翼があるのが特徴です。小葉は3対〜6対、長さ5cm〜12cm、幅3cm〜6cmの長楕円形、または卵状長楕円形で、先は鋭くとがり、基部はくさび形、または円形です。ふちには粗い鈍鋸歯があります。表面は主脈以外は無毛です。
 雌雄別株です。白色の小さな花を円錐状に多数つけます。花序は長さ15cm〜30cm、花序の軸には淡褐色の毛が密生します。
 果実は直径約4mmの扁球形の核果です。10月〜11月に黄赤色に熟し、熟すと白い物質を分泌します。外果皮には茶褐色の細毛が密生しています。
 葉にはヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫えいは、五倍子(ごばいし)と呼ばれ、タンニンの含有率が高く、薬用や染料などに利用されます。お歯黒にも使われました。材は吸水しにくく、器具材や護摩木に使われ、樹皮は染料、果実はロウの原料に使われます。

[観察・感想]

 ヌルデの花の写真です。
 ヌルデの花はとても小さいのですが、近くで咲いていたので、マクロを使って写真を撮ることができました。ヌルデって、ウルシ科の植物なので、かぶれたりすることがあるから。マクロが使える条件下でも、近付いて写真を撮るのって怖いんですよ。かぶれるのがわかっていながら、近付いているわけだから。
 植物が好きとはいっても、かぶれやすい体質なので、植物観察中でも注意するようにしています。子供の頃は、里山や雑木林の中で遊ぶと、翌日には全身がかぶれて病院送りになるということを繰り返していたので・・・。つるにぶら下がってターザンごっこをしたり、木登りしたり、崖を登ったり下りたり。でもなぜか、一緒に遊んでいる友達はなんともなくて、いつも自分だけかぶれていたんですよ。
 今でもかぶれることがあるので、皮膚炎を起こす植物には近付かいようにしています。植物観察をしたり、園芸をやっていて、かぶれたりすることもあるので・・・。かぶれるたびに、皮膚科でステロイドの塗り薬をもらっています。

[写真撮影]

2008年09月07日

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