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琴音磯


琴音磯 三浦海岸駅下車 徒歩10分
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琴音磯
琴音磯
 上宮田海岸と菊名海岸の砂浜に点在する磯。いくつか磯場がありますが、この中のどこかが琴音磯のはずなんです・・・
 実は場所を忘れてしまったー(^^;)
 三浦海岸駅から剣崎(つるぎざき)方面へ向かうバス停に「琴音」という停留所があります。引き潮の時には、砂浜からそこだけ磯が出てくるのが目印になるはずなんです。
 江戸時代にはすでに名の通っていた磯で、『三浦古尋録』には「此処ノ浜岩井口ノ琴音ト云ル磯有、此磯海中有テ、清水湧ク、是ハ昔シ法昌寺観音上リ給ヒシ処ナリト云今其冷水湧出ス」と記されています。
三浦半島観光地図:三浦市南下浦町菊名・法昌寺
 琴音には三浦党に関係する伝説が残されています。
写真撮影:2008年02月29日

琴音磯 三浦海岸駅下車 徒歩10分
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琴音磯
琴音磯
 こうして一直線に伸びる磯場は、活断層だったりとかすることもあります。琴音磯では海岸から清水が湧き出ますが、断層に沿って地下水脈が流れているのかもしれないですね。
 戦国時代の三浦半島は、三浦道寸義同が養父の時高を油壺の新井城で攻め滅ぼし、自分が城主となって新井城を支配していました。三浦義同の子供には、八十五人力の豪傑と言われた荒次郎がおし、その荒次郎の家来に菊名左衛門重氏(きくなさえもんしげうじ)がいました。菊名重氏はその名の通り、南下浦の菊名を治めていました。ある時、主君の荒次郎の父である三浦義同が狩りに出掛けるというので、菊名重氏もお供として出掛けました。
三浦半島観光地図:三浦市三崎町小網代・新井城址
人物事典:三浦義同
人物事典:三浦義意
 ところがその日の狩りはおもわしくありませんでした。獲物がなかったので、一行はガッカリしながら疲れ果て、トボトボと帰っていきました。一行が南下浦の浜にさしかかると、どこからともなく美しい琴の音が潮風に乗って聞こえてきました。
 一日中、山中を駆け回って狩りに疲れた一行にとっては、あまりに美しい琴の音で、元気を取り戻して耳を澄ませて聞き入っていました。琴の音が聞こえてくる方向に進んでいきましたが、その音は人家のある方向とはまったく逆の、渚の方向でした。三浦義同が馬を進めると、その音は琴の音ではなく、海中の磯の間から清水が湧き出している音だとわかりました。
写真撮影:2008年02月29日
琴音磯 三浦海岸駅下車 徒歩10分
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琴音磯
琴音磯
 普通、地層は水平になっているんですが、この場所では平坦地でありながら、斜めになっています。過去の大きな地震によって、地形が変化したのかなー。
 三浦義同一行は琴の音ではなく、清水の湧き出る音だったことに驚き、湧き出る清水とその音に心を奪われてしまいました。すると不思議なことに、一体の観音像が浮かび上がってきました。
 突然のことに皆が驚き、恐れましたが、三浦義同は仏門に帰依していたので、うやうやしく観音像の前にひざまずき、一行もそれにならってひざまずきました。
 三浦義同は観音像をとりあげて、狩りの案内役を務めた菊名重氏に渡し、この地に観音像をお祭りするように命じました。
 このような伝説から、この磯のことを「琴音磯」や「琴根磯」と呼ぶようになりました。湧き出た観音像は、近くの法昌寺に安置されました。
写真撮影:2008年02月29日
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