飲食店と大道芸とゲイの町です。大岡川周辺の平坦な低地と、野毛山の丘陵地で構成されています。
古くは武蔵国久良岐郡戸部村の字で、野毛浦と呼ばれていました。野毛の地名の由来は、突端や崖を意味する「ノツケ」からきたと考えられます。
江戸時代末期、東海道と横浜港を結ぶ横浜道が開削され、交通の要所となりました。明治時代には日本最初の鉄道の桜木町駅が開業し、三菱重工業横浜造船所の開設などによって繁華街となりました。
第二次世界大戦終結直後、伊勢佐木町や港湾施設など横浜市の中心部の大半が進駐軍に接収されました。日本人街の中心として機能し、物資不足にあえぐ中、「野毛に来ればなんでも揃う」と言われるほど賑わいました。闇市と屋台が並び、クジラが売られていた「くじら横丁」などが終戦当時を象徴する場所でした。
1986年から、野毛の街の活性化を図るために野毛大道芸が開催されています。
野毛町〜宮川町エリアは、有数のゲイタウンにもなっています。戦後、進駐軍向けの店が起源だと言われています。ゲイバー、ハッテン場、ゲイ向け雑誌やアダルトグッズ販売ショップ、ゲイ専門の成人映画館があります。しかし同時に、ラブホテルや風俗店なども多く存在します。
|