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走水港と言っても、漁港ですね。大型の漁船が入港することはありませんが、漁船の数はかなりたくさんあります。道路沿いには、海が見えないほどたくさんの船宿が立ち並んでいます。 正式には横須賀港の一部となりますが、通称は「走水港」、または「走水漁港」と呼ばれています。 奥の方に見えるのは防衛大学校の施設のひとつ、走水海上訓練場です。 三浦半島観光地図：横須賀市走水・防衛大学校走水海上訓練場
走水港では釣りをするのは、ちょっと無理かなー。小型漁船の出入りが多いため、竿を出すのは難しいです。周辺も立ち入り禁止の場所が多いので、岡からの釣りには不向きですね。でも釣り客が少ない分、良いポイントが見付かれば魚は豊富かな？ 釣りをするなら、乗り合いの遊漁船に乗って釣りをするか、貸しボートになると思います。乗合船では狙うのはもちろん、走水のアジです。 乗り合いの料金は時間にもよりますが、5000円〜6000円くらいが相場のようです。ほぼ1日だと、9000円〜1万円くらいいかな。電車利用の場合、最寄駅から離れているため送迎サービスがあります。
アジの乗り合い船以外にも、スズキ、タチウオ、マダイ、カワハギ、カサゴ、メバル、サバ、スミイカなどが狙えるみたいです。 港近くの小さな食堂ですが、地元で獲れた食材を使った食事を楽しむことができます。
走水漁港には横須賀市東部漁業協同組合があり、昆布の養殖が盛んに行われています。 養殖しているのは真昆布で、早煮昆布として売られています。新かながわ名産100選のひとつで、ワカメと同じく現在では三浦半島の名産となっています。 身近な海藻図鑑：マコンブ 走水漁港には、養殖昆布業者があるみたいです。工場らしき建物があって、そのすぐ隣で昆布が干されていました。遊漁船の釣り客にくばったりもしてるみたいです。 近くで売っているお店は、残念ながら見付かりませんでした。
走水港で出会えるとは思ってもいませんでした。特殊な漁船です。 この漁船は海苔の養殖業者専用の漁船です。養殖した海苔を効率よく獲るために造られた漁船です。 海の深いところに浮きとオモリとでロープのいかだを作り、その中に網をはる方法を浮き流し式栽培法といいます。この栽培法で養殖された海苔の網を持ち上げて、その下をこの漁船が通り抜けて海苔を獲ります。新しい方法の海苔漁です。 以前では、地道に手作業で獲っていました。海苔を養殖した網をすべて陸上に上げて巨大なローラーを使って採ったり、掃除機のようなポンプを使って海水ごと吸い取ったり、漁船に摘採機を取り付けたりしていました。 この漁船が開発されてからは、船が進みながら海苔を獲ることができるので、飛躍的に効率が上がりました。 養殖海苔は11月頃に収穫されます。正確な種類は「スサビノリ」という種類の海藻で、「アサクサノリ」ではありません。東京湾は海水中の栄養素が豊富なため、海苔の養殖に向いています。
走水港内には、ちょっとした島があります。この島の名前は寺島と言います。現在は写真で見た通り、堤防が作られ陸続きとなっています。寺島と呼ばれるのは、この島が大泉寺の所有だったからです。 三浦半島観光地図：横須賀市走水・大泉寺 大泉寺は走水で御朱印として寺領2石を江戸幕府から与えられていた寺で、走水権現社の別当寺も兼ねていました。 この寺島は、古くは皇島（すめらじま）と呼ばれ、日本武尊が渡海の際、ここから船に乗ったと伝えられています。
1973年（昭和48年）当時の走水港の様子です。
1976年（昭和51年）、走水港の空撮写真です。 中央部分に見えるのが走水漁港。左下には旗山崎・御所ヶ崎。永井堤防の根元部分には防衛大学走水海上訓練場がある伊勢山崎です。 地形は現在とそれほど大きな変化はないみたいですね。
走水港
バス停走水神社下車 
徒歩1分
三浦半島観光地図
