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護衛艦てるづき一般公開

護衛艦てるづき一般公開

 2015年10月18日、海上自衛隊観艦式に合わせて行われた「FLEET WEEK」。
 横須賀地方総監部の吉倉桟橋では10月10日、10月11日、10月17日の3日間、艦艇一般公開が行われました。
 公開された艦艇はきりしま、むらさめ、あたご、てるづき、オーストラリア艦STUART、フランス艦VENDEMIAIRE、インド艦SAHYADRI、韓国艦DAEJOYOUNGでした。

 DD-116てるづきは、あきづき型護衛艦の2番艦として建造されました。「照りかがやく月」に由来します。同名艦としては、日本海軍の秋月型駆逐艦2番艦「照月」、海上自衛隊の護衛艦隊初代旗艦を務めた護衛艦「てるづき」があります。
 中期防衛力整備計画に基づき平成20年度計画5,000トン型護衛艦2245号艦として、三菱重工業長崎造船所で2010年6月2日に起工され、2011年9月15日に命名・進水、2013年3月7日に就役し、第2護衛隊群第6護衛隊に編入され、横須賀に配備されました。

 排水量:基準 5,000トン、満載 6,800トン
 全長:150.5m
 全幅:18.3m
 深さ:10.9m
 機関:COGAG方式、2軸推進、SM1Cガスタービンエンジン × 4基
 出力:64,000PS
 速力:最大30kt
 乗員:約200名
 兵装:Mk.45 62口径5インチ単装砲 × 1基、高性能20ミリ機関砲(CIWS) × 2基、90式SSM 4連装発射筒 × 2基、Mk.41 VLS (32セル)、HOS-303 3連装短魚雷発射管 × 2基、搭載機 SH-60K哨戒ヘリコプター ×1/2機、C4ISTAR MOFシステム(SUPERBIRD B2)
 レーダー:FCS-3A 多機能レーダー × 1基、OPS-20C 対水上レーダー × 1基

JR横須賀駅下車 徒歩5分 地図

護衛艦てるづき一般公開の写真

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 観艦式に合わせて行われる艦艇一般公開にやってきました。
 今回は規模が大きいからなのか、外国艦艇が訪れているからなのか、いつもより手荷物検査が真剣だった気がします。
 見学できるのは「きりしま」、「むらさめ」、「あたご」、「てるづき」の4隻でした。たまには補給艦とか救難艦とか変わった艦艇を見てみたいです。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 あきづき型護衛艦の特徴が良くわかるのは、このあたりになるんじゃないかなーって木がします。
 艦橋に設置されているのがFCS-3Aっていう強力なレーダーです。最近の護衛艦って、みんなこういったレーダーを搭載しているみたいです。きっと高性能なんだと思います。
 マストも特徴的だと思います。FCS-3Aを搭載しているので対空レーダーを設置しないで済むので、従来の護衛艦のマストデザインとは異なるようです。
 ステルス性も考慮に入れているらしく、上部構造物が左右舷側ピッタリまであるので、艦艇全体がシュっとしててスッキリしたデザインになっています。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 「90式SSM 4連装発射筒」です。
 3個しかないんだけど、4連装です。たぶん、1個はどこかの海に置き忘れてきてしまったんだと思います。1隻で最大8発まで積めるみたい。発射筒そのものはシンプルな構造ですよね。
 日本が開発・配備した艦対艦ミサイル(対艦誘導弾)で、別称はSSM-1Bです。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 「HOS-303 3連装短魚雷発射管」です。
 意外と人気があって、みんな興味津々に見ていました。わりとシンプルな筒状のものでした。
 アメリカ海軍が開発した魚雷発射管で、324mm口径であり、Mk.46やMk.50などの短魚雷が使用できます。西側諸国の海軍で広く使用され、標準的な対潜兵装になっています。
 アスロック対潜ミサイルなどによって短魚雷を投射できるようになった現代でも、魚雷発射管は安価で信頼性が高いことから装備され続けています。
 今の時代、潜水艦に対して爆雷を投下したりはしなくなったのかな。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 「Mk.45 62口径5インチ単装砲」です。
 なんだかんだ言って、こちらが一番人気です。
 5インチ(127mm)L54 Mk 19 砲とMk 45 砲塔からなるアメリカ海軍の先進的な艦載砲です。対空戦闘、対艦、対地への艦砲射撃などの用途を想定して設計されています。
 1分間で20発も発射できるらしいので、3秒に1発って計算でしょうか。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 これが砲弾です。
 デカイ!!
護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 「Mk.41 VLS」です。
 現代の軍艦といえばVLSになりますが、外見は楽しそうに見えないので、あまり人気がないみたいです。
 それでも世界的に広く用いられているミサイル発射システムです。垂直発射方式を採用し、スタンダード艦対空ミサイル、トマホーク巡航ミサイル、アスロック対潜ミサイルなど幅広い種類のミサイルを運用することができます。海上自衛隊の護衛艦では、何を運用しているのかわかんないけど。
 ミサイル格納庫と発射管がひとつになったものです。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 「高性能20ミリ機関砲(CIWS)」です。
 実は私はこれが一番好きです。
 アメリカのレイセオン・システムズ社製で、艦艇用近接防御火器システム(CIWS)で、Mk.15の名称が付けられています。古代ギリシアで用いられた重装歩兵の密集陣形から「ファランクス」って名称がつけられており、形状が似ていることから「R2D2」とも呼ばれています。一部では「エリザベス」とも呼ばれています。
 6砲身の20mmガトリング砲がカッコいいです。捜索・追跡レーダーと火器管制システムを一体化した完全自動の防空システムで、対艦ミサイルからの防御を主目的としています。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 どれもこれも発射管みたいなのばかりだなって思っていたんですが、こちらは「デコイランチャー」っていうらしいです。
 魚雷によく似た自走式デコイを発射して、敵の魚雷に対して音を発して誘導して誤爆を誘うものです。
 潜水艦から身を護るためのものですね。
 カッコいい絵が書かれてありました。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 「チャフ・ロケット発射機」です。
 ロケットの中にアルミ箔が詰まっていて、空中で爆発してアルミ箔を拡散させます。こうすることで敵のレーダーが使えなくなって、レーダーで追尾してくる対艦ミサイルから身を護るためのシステムです。
 くす玉のようなものが入っているってことでしょうか。
 護衛艦の装備って、筒みたいなものばっかりですねー。
護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 後部甲板です。
 ヘリコプターが発着艦できるようになっています。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 ヘリ格納庫はパネル展示が行われていました。
 ヘリコプター2機分格納できるスペースがありますが、運用するのは1機みたいです。1機ずつ交代で使うのかな?

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 ガラス張りの小さな部屋がありました。
 ここからヘリコプターに指示を出すのかな。ボタンがいっぱいです。
護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 踏んじゃいけないものらしいです。
 ヘリコプターを牽引するためのものなのかなー。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 ニョロニョロです。
 給油のときに使うんだと思います、たぶん。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 このマリは何に使うんだろう・・・
 釣った魚を入れておくためのイケス?
 停泊する時、岸壁とぶつからないようにするためのクッションとか?

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 アンカーに繋がっている鎖です。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 てるづきの記念スタンプ。
 名前の通り、月に照らされている護衛艦がデザインされていますj。

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 こちらは綺麗に押せたてるづきの記念スタンプ。
 月の戦士なので、セーラームーン?なわけないか(^_^;)
 デコイランチャーにも同じ絵が描かれていたので、護衛艦てるづきのキャラクターになっているようです。
 アルテミスかな?

護衛艦てるづき
写真撮影:2015年10月10日
 護衛艦てるづきのパンフレットをもらいました。
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