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ボラ


ボラ

[和名・種類]

ボラ

[学名]

Mugil cephalus

[英名]

Flathead mullet

[名前の由来]

鰡、鯔、鮱。

[分布]

北海道以南、西アフリカを除く世界各地の温帯海域~熱帯海域

[科名]

ボラ目ボラ科ボラ属

[特徴・生態]

 沿岸域の浅海、内湾、河川の淡水域~汽水域に生息するボラの仲間。
 体長は約80cmになります。体は側扁しますが、頭部は小さく、頭部背面は広くて平たいです。側線はありません。背鰭はⅥ-Ⅰ、8、尻鰭はⅢ、8、腹鰭はⅠ、5、1縦列鱗数は40個~42個です。背面は灰青色で、水中では黒っぽく見えます。腹面は銀白色です。成魚では、眼に眼瞼が良く発達します。上顎の主骨の後端部は眼前骨に覆われます。両顎には外縁に沿って、小さな歯があります。
 中部地方以南では10月~2月に、外洋のやや深い場所で産卵します。春になると稚魚は3cm~6cmに成長し、河口~淡水域に入り、時に大群となります。秋に約25cmまで成長すると、海に下ります。成魚になると、外洋に移動します。
 雑食性で、海底の小動物、藻類、有機物を、泥と共に食べます。そのため、胃の幽門部は厚い筋肉になっています。
 性質が敏活で、表層を泳ぎ、水面上を良く跳ねます。
 秋~冬は、美味です。卵巣から、からすみを作ります。胃から、ボラのヘソを作ります。出世魚で、地域によって呼び方は変わりますが、成長に従ってオボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドと変化します。なお、地域によって呼び方は変わります。

[観察・感想]

 海岸に打ち上げられた、ボラの死骸です。
 海って綺麗なイメージがあるかもしれないけど、色々な物が漂着していて、そんなに綺麗な場所ではないんですよ。打ち上げられたものが、腐って悪臭を放っていたりすることもあるし、変な虫が大量発生することもあるし。
 あまり食用にされることはありませんが、実はかなり美味な魚、ボラ。からすみなんかが有名だけど、一番美味しい食べ方は、やっぱり刺し身かなー。冬になると、脂が乗って美味しいんだけど。それ以外の時期だと、あんまり美味しくないかもしれない。
 クロダイ釣りや、スズキ釣りをしていると、外道として釣れることがあるけど。ボラは食べない人が多いんだよね。臭いとか、美味しくないとか、そんなイメージが付きまとっているので。河口付近に生息するボラを食べた時の感想が、広まったんじゃないかなーと思います。
 さすがに、死骸は食べられないけど(^^ゞ

[写真撮影]

2008年09月04日

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