ケイギス

[和名・種類]

ケイギス

[学名]

Ceramium tenerrimum (Martens) Okamura

[英名]

[名前の由来]

毛いぎす。毛のようなイギスのこと。イギスは「海の髪」のこと。

[分布]

本州中南部以南

[科名]

イギス目イギス科

[特徴・解説]

　浅海の岩場に生息するイギスの仲間。
　体は黒褐色で柔らかい毛髭状です。互いに絡み合い、塊を作り、塊の大きさは直径3cm～5cmになります。先端の枝は内側に丸みを作り、左右から強く巻き込みます。巻き込む小枝には、細かい針毛があります。小枝には輪の模様があります。
　糊原料の一種に使用されます。また、刺身のつまに食用されます。

[観察・感想]

　海藻の見分け、難しすぎるよー。岩に毛みたいな塊が付着していたんだけど・・・。なんらかの海藻であることは間違いないんだけど、いざ見分ける段階になるとさすがに・・・
　海藻の図鑑や、海辺の生物図鑑など、手持ちの図鑑を総動員してみたんだけど。正確に見分けるためには、顕微鏡で海藻の枝の先端部分を確認しないといけないんだってー。いくらなんても、そんなの無理だよー。顕微鏡なんて持ってないし。写真を撮ったら、それっきりだし。
　海藻図鑑を作って、見分けに苦労するようになって気が付いたんですが、標本の重要性を感じますねー。押し花として標本にとっておけば、写真以上に見分けるための判断材料が増えるから。それに身近に標本を置いておくことによって、見分けるために必要な観察する目が養われていくような気がします。
　とりあえずイギスの仲間の海藻で、その中での最有力候補がケイギスでした。