夢の活用法

すぐに実行

夢からメッセージを受け取ったら実行に移す

　夢からのメッセージが判明したら、自分が何をするべきか考えるようにしてください。
　改善するべきことはないのか、注意するべきことはないのか、自分を見つめ直してください。やるべきことが見付かったら、すぐに実行するようにしてください。
　夢が現在の自分に欠けていることを教えてくれたら、日常生活の中で欠けているものを補っていくように努力をしてください。
　夢が偏った物の見方を教えてくれたら、偏見を捨て、新しい物の味方をするようにしてください。

　夢からメッセージを受け取っても、何もしないでいたら、せっかくのメッセージは無駄になってしまいます。
　場合によっては、後で後悔することにもなりかねません。特に警告夢のように危険を知らせてくれる夢の場合、メッセージを無視すると取り返しのつかないことになってしまいます。

もうひとりの自分

夢の中のもうひとりの自分は、隠された自分の側面

　表面意識の偏　夢の中で『もうひとりの自分』に出会ったら、『もうひとりの自分』と仲良くするようにしてください。
　『もうひとりの自分』を自分の人格の一部として認めて、受け入れるようにします。
　苦痛を伴い、簡単なことではないかもしれません。なぜならば、『もうひとりの自分』は、今まで自分には関係のない物として見て見ぬふりをしてきた存在だからです。『もうひとりの自分』を受け入れることは、表面意識の価値観からすれば許しがたいことだからです。

　どんな『もうひとりの自分』であっても、無条件に受け入れてください。
　『もうひとりの自分』を受け入れられた時、一回りも二回りも大きく成長した自分がいるはずです。
　こうして、夢が生かされていきます。

夢を活用

活用すれば、さらに新しいメッセージが受け取れる

　夢からのメッセージを大切にすることで、潜在意識はより自分に近付いてきて、次々に役立つメッセージを提供してくれるようになります。

　夢の活かし方は、夢からのメッセージを利用するだけではありません。
　積極的に夢に働きかけることで、夢から大きな恩恵を受けることができます。

夢のコントロール

寝る前のイメージトレーニングから

　毎晩、寝床に入ったら、夢を実際に見ているかのように頭の中でイメージします。イメージの練習をしているうちに、現実が変化していきます。
　夢のコントロールは、悲劇的な結末を、ハッピーエンドにすることができます。
　夢の中で、人のなすがままの状態になったり、状況に流されるのではなく、夢の中で自由に行動できるようにすることです。本当に自由に行動できるようになれば素晴らしいのですが、寝る前のイメージ練習だけでも大きな意味を持ちます。

　イヤな夢を見た後、その夢をやり直しても良いでしょう。
　目が覚めてからしばらくの間、ウトウトとしているので、もう一度、最初から夢をたどって行き、そのまま夢の続きをイメージして良い夢に変えていきます。

　夢の中で危機的状況をコントロールすると、現実でも大きな変化が現れます。
　試験でパニックになったり、暴漢に襲われたり、海に落ちて溺れそうになったり、夢の中で危機的状況に立たされる場面は多々あります。
　夢のコントロールでこうした危機を乗り越えることで、大きな自信や勇気が持てるようになります。これが、現実の困難や失敗を克服する力に繋がります。

　夢の中でも、イメージの中でも、夢のコントロールを実行することで、少しずつ夢の内容が変化していきます。
　イヤな夢や、不安な夢は、見ることが少なくなっていきます。
　次第に、夢を見ることが楽しくなってくるはずです。
　現実の世界でも、少しずつ変化が現れていきます。夢のコントロールによって、潜在意識の中で変化が起こるためです。

マイナスイメージとプラスイメージ

潜在意識のイメージ記憶

　潜在意識には、過去の体験や出来事が、すべて記録されています。
　言葉や文章で記憶されているわけではなく、イメージとして記録されています。
　過去の成功、勝利、喜び、良い人間関係はプラスイメージとして記憶されます。失敗、敗北、病気、破局はマイナスイメージとして記憶されます。

　行動や生活は、潜在意識に記憶されたイメージの影響を受けています。
　プラスイメージは、ヤル気、自信を生み、積極性やチャレンジ精神の原動力となります。実際に物事が上手く運び、生活や人間関係も良い方向へと進んでいきます。
　マイナスイメージは、不安、弱気を生み、消極性や諦め、自己否定へと繋がります。新しいことに取り組んでも、気分は前向きにならず、結局は失敗してしまいます。

　人は誰でも、プラスイメージとマイナスイメージを持っています。どちらが強いかは、人によって異なります。
　プラスイメージの強い人は、プラスがプラスを生み出し、物事がプラスの方向へと発展していきます。マイナスイメージの強い人は、マイナスがマイナスを生み出し、悪循環に陥ってしまいます。

マイナスイメージをプラスイメージに変える

夢を変えると、現実も変わってくる

　不安な夢、怖い夢は、潜在意識の中のマイナスイメージである不安や恐怖が原因となります。
　夢をコントロールすることで、マイナスイメージをプラスイメージに転換することができるようになります。
　夢の中で困難を克服し、危機を乗り越えれば、プラス体験になるわけです。
　夢の中や、イメージの中だけの体験であっても、現実そのものを変える力となります。それは、人間の脳は、現実の体験と同じようにイメージされたことは、現実と区別することができないからです。
　夢の中で危機から脱出すると、現実の困難に立ち向かっていく勇気や力が引き出されるわけです。『どんな状況下でも、負けたり、流されたりしない』という夢体験が、現実にも自由自在な行動力を発揮させてくれます。

　夢のコントロールは、不安や弱気を克服し、人生に前向きで肯定的な態度を培っていきます。

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