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ほくろ・母斑細胞性母斑・単純黒子


ほくろ・母斑細胞性母斑・単純黒子ってどんな病気?

ほくろ・黒あざ

 

イメージ画像 皮膚のすべての部位にできる黒色の素斑です。
 いわゆる「ホクロ」は小さな点状のものを指し、「黒アザ」はやや面積のあるものを指します。
 これらは平らなものから、やや隆起したもの、発毛をともなうもの、発毛をともなわないものなど、さまざまな種類があります。
 また、目の下にできたものを俗称として「泣きボクロ」と呼ばれます。

黒あざは生まれつき

 

 点状のホクロは、生まれた時にはわかりませんが、あとになって次第に数が増えていきます。
 これに対して、黒アザは生まれつきあることが多く、時には広い範囲にできる先天性巨大色素性母斑、剛毛をともなう獣皮様母斑(じゅうひようぼはん)である場合もあります。先天性巨大色素性母斑の場合、悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)を生じる可能性が3%〜7%あります。なるべく早めに病院への受診をオススメします。
 時には、まぶたの上下に分かれる分離母斑がある場合もあります。分離母斑は、胎生期のまぶたが分離する前から、母斑があった場合にみられます。

変色

 

 最初は黒かったものが、次第に褐色になり、そして皮膚色へと変化していくこともあります。


ほくろ・母斑細胞性母斑・単純黒子の迷信?

黒あざ

 

イメージ画像 母斑・アザは、生まれつきあるものから、生まれたあとに出てくるものまでさまざまです。基本的には、色や形の異常を主体とする皮膚の一部分の異常です。
 原因は遺伝的素因がある場合もありますが、ほとんどは小さな異常で、これといった原因はありません。妊娠中におなかをぶつけたからアザができたとか、妊娠中に火事を見たから血管腫ができたというのは、迷信に過ぎません。
 母斑症は遺伝的な素因があり、皮膚にさまざまな母斑ができ、内臓の病変もともないます。

ほくろ

 

 ホクロの出来る場所によって、性格や人生が変わるということは、医学的根拠はありません。


ほくろ・母斑細胞性母斑・単純黒子の診断は?

ほくろと悪性黒色腫

 

イメージ画像 特徴的な皮疹なので、ほとんどの場合、見ただけで診断可能です。
 ただし、色素性母斑自体は良性ですが、皮膚の悪性腫瘍のなかでも悪性度が高い悪性黒色腫と見分けがつきにくいものもあります。

手のひら・足の裏

 

 日本人では、悪性黒色腫の発生頻度が高いといわれています。発生の多い掌(手のひら)、足底(足の裏)に、成人以降になってできた色素斑に気づいたら、専門医とよく相談するようにしましょう。
 悪性黒色腫の確定診断には、切除したホクロの病理組織検査を行います。切除を受ける場合は、病理検査も行うことをオススメします。

ほくろ・母斑細胞性母斑・単純黒子の治療法は?

見た目の問題

 

イメージ画像 一般的には、整容面・見た目の問題がメインとなります。
 治療法は外科的に切除するのが一般的です。
 メスで切除して縫合する治療法、顔面の小さなホクロでは切除したあと縫わないでしばらく開放創として自然治癒するのを待つくり抜き療法、最近ではメスの代わりに炭酸ガスレーザーを用いてくり抜く治療法も開発されています。
 どの治療法を選んでも、多少の傷跡が残ってしまうことがあるので、治療前に医師と十分に相談をしましょう。

レーザー治療

 

 くり抜き療法では、顔面では傷跡はあまり目立たないことが多いです。しかし、他の部位では、くり抜いたところの傷跡が目立ってしまう場合もあります。
 レーザー治療では、ほとんどの場合、病変部を焼き飛ばすので、病理組織検査を行うことができません。悪性黒色腫との見分けがつきにくい場合もあるので、レーザー治療を選択する場合は、担当医の十分な診断能力が必要とされます。
 また、レーザーによるくり抜き療法を顔面以外で行った場合、その傷跡が目立ってしまう場合があるので、治療前に担当医と十分に相談しましょう。

黒あざの治療

 

 生まれつきの大きな黒アザは、悪性黒色腫の合併も視野に入れて治療を行います。大きなアザを取ったあとの処置を考えると、完全に切除するのが困難な症例も多くあります。
 切除後の治療として、植皮したりしなければならず、時にはかなり負担の大きな治療となってしまいます。
 大学病院、総合病院の皮膚科、形成外科などで相談するのが良いでしょう。


ほくろ・母斑細胞性母斑・単純黒子かなと思ったら?

ほくろはそのまま

 

イメージ画像 小さなホクロの場合、気にならなければそのまま放置しておいて問題ありません。
 見た目が気になる場合は、皮膚科、形成外科で相談をしてみましょう。

医師の診断が必要な場合

 

 成人以降に急に出来て、色の変化や大きさの変化が激しい場合、色の濃淡が強い場合、色素斑の境界がはっきりせずにぼけている場合などは、たとえ小さくても悪性黒色腫の危険性があります。そのような時は、なるべく早めに受診をしましょう。
 生まれつきの大きな黒アザも、生後、早めに医師と相談するようにしましょう。

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