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クマバチの成虫

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クマバチ

[和名・種類]

クマバチ

[学名]

Xylocopa appendiculata circumvolans

[英名]

Large carpenter bee

[名前の由来]

熊蜂。大きなハチのこと。
別名、クマンバチ(熊蜂)、キムネクマバチ(黄胸熊蜂)。

[分布]

本州〜九州

[科名]

ハチ目ミツバチ科

[体色]

黒色・オレンジ色

[時期]

4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月

[特徴・生態]

 見晴らしの良い平地に生息するミツバチの仲間。
 大きさは20m〜24mmになります。体は黒色ですが、大腮基部の小紋、頭楯、頭楯上板の三角形、柄節前面は黄色です。胸部背面、中胸側板上部に、黄色毛を密生させ、他の部分の毛は黒褐色です。オスの前翅端はメスより光沢があります。
 幼虫はうじ虫形をしています。
 越冬形態は成虫です。
 食べ物は、フジなどの花の蜜や花粉を食べます。ツツジのように筒の深い花でも、花筒の根元に外側から穴を開けて花蜜を吸います。
 生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の完全変態を行います。
 巣は、枯れ枝などに、穴を開けて作ります。巣は細長く、長いものでは30cmにもなります。卵のそばに、幼虫の食べ物となる花粉だんごを置きます。
 単独で生活しています。大きな羽音を立ててホバリングしながら花を探します。他の昆虫や小鳥を追撃している姿を見かけることもありますが、雄が縄張りを主張するための行動です。性質は温厚で、攻撃をしかけなければ人を襲うことはありません。オスは毒針を持たないため刺すことはなく、メスは毒針を持ちます。

[レポート]

 クマバチの成虫の写真です。
 ブーンという音がすると、「うわっ、スズメバチだっ!!」と思ってしまい焦りますが、その正体はクマバチだったりすることがあります。クマバチは人を刺すことはほとんどなく、大人しい性格のハチです。でも、大人しいからといって素手で捕まえたりすると、刺されることがあります。
 写真を撮る方は、かなりおっかなびっくりな感じでビクビクしながらカメラを構えますが。クマバチの方は、人の存在に興味を示すことや、反応することはないみたいです。吸蜜に夢中になっていて、人が近付いてきても、気にしないみたいです。身体が大きいので、消費するエネルギーが多く、食事に夢中になるのかもしれません。
 大きなハチのことを通称「クマンバチ」って呼ばれますが、スズメバチとクマバチは、まったく種類の異なるハチになります。外見も全く異なります。スズメバチは攻撃的なハチなので、注意が必要です。昆虫の名前って、大きな物には「クマ」って名前が付くことが多いみたいです。植物の場合、「カラス」って名前が付くことが多いです。
 大人しいハチだとわかっていても、「ブーン」っていう飛ぶ羽音を聞くと、焦ってしまい平常心ではいられなくなってしまいます。もし刺されてしまったら、とりあえず毒針を引き抜きましょう。刺された場所からできるだけ毒を絞り出して、皮膚科に行ってください。

[写真撮影]

2008年10月17日

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