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アフリカマイマイ


アフリカマイマイ

[和名・種類]

アフリカマイマイ

[学名]

Achatina fulica

[英名]

East african land snail

[名前の由来]

阿弗利加蝸牛。アフリカに生息するカタツムリのこと。

[分布]

沖縄・奄美・小笠原、東アフリカ原産

[科名]

腹足綱マイマイ目(柄眼目)アフリカマイマイ科

[特徴・解説]

 草地や林縁などに生息するアフリカマイマイの仲間。
 殻高は約11cm、殻径は約5.5cmになりますが、殻高15cmを超えるものもいる世界最大の大型カタツムリです。長卵形で、質は厚くて硬いです。殻表は食性によって変化に富みますが、表面には赤褐色と黄白色の縦縞があり、褐色の薄い殻皮を被ります。螺層は8階です。殻は軸唇と外唇を交わす場所で小さい湾入を作ります。
 夜行性で昼間は土中に潜み、夜間にエサを求めて活動します。雑食性で植物、動物の死骸などを食べます。
 雌雄同体で、交尾後は双方が産卵します。繁殖力が強く、一度に100個〜1000個の卵を産み、半年〜1年で成貝になります。寿命は3年〜5年です。
 戦前、食用カタツムリと間違えられて飼育され日本に移入しました。戦後も、薬に利用されると言われ農家の副業として飼育されました。野菜や苗などを食害する害貝です。駆除のため、アフリカマイマイの天敵であるヤマヒタチオビが導入されましたが、あまり効果はありませんでした。人為的に飼育導入され、東南アジア、インド洋、太平洋、西インド諸島、カリブ海沿岸など、熱帯地方に広く分布しています。現在、世界各地で生体の持ち込みは禁止されています。寄生虫である広東住血線虫の中間宿主であるため、触れるには注意が必要です。

[観察・感想]

 アフリカマイマイの貝殻の写真です。
 貝殻を見ながら図鑑で調べていたんですが、食用とされるバイやタイワンバイかなーと思っていました。ですが、やや模様が違うようですし、貝殻の質も異なるなーという印象を持っていました。外国産のエゾバイ科の貝殻なのかなーと思って調べていたんですが、それらしき貝殻は見付けることができませんでした。
 そこで、もしかしてこれは、陸貝なのではという疑問が・・・。何かのテレビ番組だったかニュースだかで見たことあったのですが、沖縄や小笠原諸島などで問題になっている巨大なカタツムリがいるとか。もしかしたらその巨大なカタツムリの仲間なのかなとも思いつつ、こんなに大きなカタツムリはいないだろうなんて思って陸貝の図鑑を調べてみたところ。
 アフリカマイマイだということがわかりました。本当にいたんですね、巨大なカタツムリ。しかも人為的に持ち込まれ、世界中の熱帯に広く分布しているのだとか。貝殻になると綺麗だけど、生きている状態はちっとも綺麗じゃない・・・

[写真撮影]

2008年05月26日

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