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生活習慣の改善 |
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年齢によって、症状の現れ方や、治り具合が異なります。一般に若い人では進行が遅く、中高年層では進行が早く重症化しやすいと言われています。
肘の圧迫、長時間の肘の屈曲など、明らかな原因がある場合は、生活習慣の改善と安静で軽快することが多いです。 |
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薬による治療 |
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初期でしびれや痛みが軽症の場合、肘を安静にして、消炎鎮痛薬やビタミンB剤を内服します。
このような保存療法で十分な効果が得られない場合や、筋肉が痩せ細ってきている場合は、手術を行います。 |
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外科手術 |
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手術方法は、靭帯を切ってトンネルを開き、神経の圧迫を取り除きます。ガングリオン嚢腫があれば、切除します。
神経の緊張が強い場合、内上顆というくるぶしを削ったり、神経を前方に移動させます。
外反肘変形によって神経が引き伸ばされている場合、矯正骨切り術を行うこともあります。矯正骨切り術とは、骨を切って変形を矯正し、神経麻痺を治すことです。
最近では、内視鏡を使用しながら小さな傷で圧迫を取り除く手術も行われています。 |
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術後の経過 |
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肘部管は非常に狭いため、手術が必要になることが多くなります。筋肉に痩せ細りが出る前に手術を行うと、予後は良好です。 |