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単純性ヘルペスウィルスT型 |
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ほとんどの人が、小児期に軽い風邪症状で単純性ヘルペスウィルスT型の感染を受けています。その後、三叉神経節に潜伏感染(休眠)します。
口唇ヘルペスと呼ばれる病気の多くは、単純性ヘルペスウイルスT型が原因です。
潜伏していたウィルスが、再び神経を伝わって皮膚にいたって発病します。 |
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単純性ヘルペスウィルスU型 |
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単純性ヘルペスウィルスU型は、性行為により感染し、腰仙髄(ようせんずい)の神経節に潜伏(休眠)します。
陰部ヘルペスと呼ばれる病気の多くは、単純性ヘルペスウイルスU型が原因です。粘膜・皮膚が直接接触することで感染する接触感染です。したがって、陰部ヘルペスは性行為感染症として扱われます。
潜伏していたウィルスが、再び神経を伝わって皮膚にいたって発病します。 |
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水痘・帯状疱疹ウイルス |
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水疱瘡(みずぼうそう・水痘)と帯状疱疹は同じウイルスが原因です。
初感染が水疱瘡で、多くは子供の時に経験しています。水疱瘡のウィルスは咳しぶきなどを吸い込むことで感染する飛沫感染です。
水疱瘡が治ったあとも知覚神経の根元(神経節)に潜伏し、大人になってたまたま免疫力が低下した時に神経節から神経を伝って皮膚に出てきます。局所で水疱瘡が再発した状態で、この再発を帯状疱疹といいます。一定の神経支配領域、すなわち片側だけに帯状に症状が現れるため、帯状疱疹と呼ばれています。 |