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アブチロン


アブチロン

[和名・種類]

アブチロン

[学名]

Abutilon

[英名]

Abutilon

[名前の由来]

あぶちろん。学名から。
別名、ウキツリボク(浮釣木)、チロリアンランプ(ちろりあんらんぷ)。釣りに使うウキに似ていることから。
別名、ショウジョウカ(猩々花)。

[分布]

熱帯アメリカ

[科名]

アオイ科イチビ属

[花色]

赤色黄色桃色橙色白色

[花期]

5月6月7月8月9月10月

[特徴・解説]

 熱帯アメリカ原産の、半つる性の常緑低木〜多年草です。
 高さ50cm〜500cmになります。星状毛が生えます。
 葉は互生し、心形です。縁には鋸歯があり、掌状に分裂します。
 花序は腋生で、茎の先では頂生の花序になり、半開きで垂れ下がって咲きます。小苞はありません。萼は下方が筒状になります。花弁は5個、基部は合着し、雄しべの筒とともに合着します。雄しべ筒は上方で多数の花糸に分離します。ヒビリダムは交雑種で、赤色、桃色、橙色、黄色など、花色は豊富です。メガポタミカム(ウキツリボク、チロリアンランプ)は花弁が黄色、萼は赤色です。ストリアタム(ショウジョウカ)の花弁は紅色で、赤褐色の脈があります。
 果実は刮ハで、分果は中軸から分離し、中に2個かそれ以上の種子があります。心皮は5枚〜多数で、花柱は心皮と同数です。
 観賞用として栽培されます。熱帯〜亜熱帯にかけて、100種以上が自生しています。挿し木、実生、取り木で増やすことができます。

[観察・感想]

 アブチロンの花の写真です。
 アブチロンって、花の形からでは見分けられないほど、全然違う形をしていたりするものもあります。この写真の花も、いちよアブチロンの仲間になります。
 わりと普通に見かけるのは、ウキツリボクとかチロリアンランプって呼ばれる品種です。三浦半島では人家の庭に植えられていることが多く、ありふれた植物なんですが。だけど、園芸店ではあまり出回らないみたい。フクシアのように、赤色と黄色の鈴をぶら下げたような花を咲かせます。
 もうひとつの代表的なアブチロンは、ヒビリダムって呼ばれる品種です。交雑種で、園芸店で売られているアブチロンのほとんどが、このタイプになります。
 図鑑に名前を掲載する時、どうしようかかなり迷ったんですよ。ウキツリボクとショウジョウカ、違う種類になるし・・・。だけど園芸の世界では、アブチロンってひとくくりで呼ばれているし。こうした植物は、どうやって図鑑に掲載するか悩みますね。

[写真撮影]

2009年01月13日

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