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オトギリソウ


オトギリソウ

[和名・種類]

オトギリソウ

[学名]

Hypericum erectum

[英名]

-

[名前の由来]

弟切草。兄が秘密にしていた鷹の傷薬を弟が他人に漏らしたため、兄に切り殺されたという伝説から。

[分布]

北海道〜沖縄

[科名]

オトギリソウ科オトギリソウ属

[花色]

黄色(果実:緑色に掲載)

[花期]

7月8月

[特徴・解説]

 日当たりの良い山野、丘陵、林内、野原に普通に生える多年草。
 茎は、高さ30cm〜70cmになります。円柱形で、節の下の2稜は弱くて短いです。
 葉は対生し、柄はなく、長さ3cm〜6cm、幅0.7cm〜2cmの広披針形です。葉の基部は円形〜心形で、対生する葉が接して茎を抱きます。葉には黒点が多く、縁にも点々と黒点が並びます。
 茎頂に直径1.5cm〜2.5cmの、黄色の5弁花をつけます。花弁と萼片には、黒点と黒線が入ります。雄しべは多数あり、基部で短く合着して3つの束に分かれます。一日花で、朝に開花し、夕方にはしぼみます。
 果実は刮ハです。縦の明線が入ります。
 弟を斬った際に飛び散った血が、葉や花の黒点になったと言われています。黒点の有無などに変異が多く、多くの変種や品種があります。葉を油に浸したものを、切り傷、神経痛、関節炎など薬草として使用されます。

[観察・感想]

 オトギリソウの果実の写真です。
 オトギリソウの写真、記念すべき初掲載となりました。ここ最近、初掲載できる植物が少なくなってきているので、初めて写真を掲載できるってのは嬉しいですね。
 でもなぜか、花の写真ではなくて、果実の写真です。花が咲いているのは、まだ見たことがありません。オトギリソウの開花期は真夏ですが、真夏は山地などには行かないので、花に出会えないのかもしれないです。だって真夏は、草が生い茂っているし、昆虫も多いし、ダニとかいるかもしれないし、ヘビとか出てくるかもしれないし。好奇心よりも、恐怖心の方が強くなるので、真夏はあまり植物観察をしなくなります。それに、暑いし・・・(^^ゞ
 オトギリソウの薬効は、古くから利用されてきました。現在でも、漢方薬として使われているほどです。オトギリソウの仲間のセイヨウオトギリソウは、セント・ジョーンズ・ワートと呼ばれハーブとして有名です。セント・ジョーンズ・ワートは、うつ病や不安障害などに効果があると言われています。

[写真撮影]

2008年10月28日

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