そらいろネット > 家庭の医学 > 脳・神経・筋の病気 > 脳血管障害・脳卒中
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┏ | 無症候性の脳血管障害 | ||||||
┣ | 局所障害型の脳血管障害 | ┳ | 一過性脳虚血発作![]() |
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┃ | ┗ | 脳卒中 | ┳ | 脳出血 | |||
┃ | ┣ | くも膜下出血 | |||||
┃ | ┣ | 頭蓋内出血(動静脈奇形) | |||||
┃ | ┗ | 脳梗塞 | ┳ | アテローム血栓性梗塞 | |||
┃ | ┣ | 心原性脳塞栓症 | |||||
┃ | ┗ | ラクナ梗塞 | |||||
┣ | 脳血管性痴呆 | ||||||
┗ | 高血圧性脳症 |
脳の血管が、動脈硬化、他の部位から流されてきた栓子(せんし)によって塞がってしまうと、血液の流れが止まってしまいます。
その結果、血管から先の脳組織に血液が来なくなります。そのため、酸素、ブドウ糖などの栄養分が遮断され、脳組織が死んでしまい、脳梗塞になります。
脳の深部の細い血管に、高血圧や加齢が原因で、小さなコブがたくさんできます。急に血圧が上昇すると、コブが破裂し、脳の中に血腫(けっしゅ)ができ、脳出血になります。
血管が破れても、血管が収縮し、血液が固まるので、出血は止まります。あふれ出た血液が固まって血腫になり、周囲の脳組織を破壊したり、圧迫するため、さまざまな神経症状が現れます。
脳の表面の太い血管に、動脈瘤ができて破裂すると、脳を包む硬膜、くも膜、軟膜のうち、くも膜と軟膜の間のくも膜下に出血が起こると、くも膜下出血になります。
脳動脈の内腔が血栓によって詰まり、脳血管障害の症状が現れても、24時間以内に自然に症状が消えてしまう一過性脳虚血発作は、脳梗塞の前兆として、もっとも重要な症状です。多くの場合、20分以内に症状が消えてしまいます。
脳の動脈硬化が強く、高血圧の治療を受けている人で、血圧が下がり過ぎた時、脳循環不全と呼ばれる同様の症状がみられることがあります。
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@ | どんな状況で発作が起きたか |
A |
・顔や手足の麻痺・しびれ・感覚のにぶさなどの感覚障害 ・ろれつが回らなかったり、言葉が出ないと言った言語障害 ・呼び掛けても反応が悪いと言った意識障害 |
B | 頭痛、吐き気、嘔吐、めまいなどをともなうか |
C | その後、症状がどのように変化したか |
D | 高血圧、糖尿病、心臓病など、脳血管障害の基礎となる危険因子を持っているか |
意識障害、言語障害などにより、本人が医師に症状を伝えられない場合も多くあります。発作を起こした時に近くにいた家族、倒れているのを発見した人など、状況を良く知っている人が付き添い、医師に報告するのが最良です。
病院では、入院手続きに追われたり、医師は検査や手当てにつきっきりになるため、口頭で伝えられないこともあります。症状の経過を簡潔なメモにして、医師に渡すと良いでしょう。
脳血管障害が疑われた場合、画像検査を行います。
CT検査で、脳の中を輪切りにした断層撮影を行い、脳血管障害の種類、脳の病変の部位や程度を診断します。脳出血なら発症直後、脳梗塞なら発症後半日〜数日後には、病変を見ることができます。
CT検査では、短時間で撮影可能で、欠かすことのできない検査ですが、小さな病巣、中脳・橋・延髄の脳幹、小脳の病変はわかりにくいので、MRI検査を行い、CT検査でわからなかった部位の診断をします。MRI検査は、撮影方法を変更し、脳血管を画像にするMRAができるので、太い血管の閉塞や脳動脈瘤を診断することができます。
全身状態を調べるために、尿検査、血液検査、胸部エックス線検査、腹部エックス線検査、心電図検査など、一般的な検査も同時に行います。
必要に応じて、脳血管造影、SPECT、病型によっては心エコーなども行います。
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大柴胡湯 (だいさいことう) |
肥満、高血圧、便秘、胸脇苦満(きょうきょうくまん)などの症状がある場合。 |
続名湯 |
四肢麻痺、知覚障害、高血圧などの症状がある場合。 |
黄連解毒湯 (おうれんげどくとう) |
顔面紅潮、イライラ、不眠などの症状がある場合。 |
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八味地黄丸 (はちみじおうがん) |
歩行障害、排尿障害。 |
釣藤散 (ちょうとうさん) |
頭痛、めまいなどの症状がある場合。 |
抑肝散 (よくかんざん) |
興奮しやすく、イライラしやすい人に。 |
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軽症 | 呼び掛けると返事をし、会話できるなら、意識がしっかりしていると判断できます。 軽症と考えて良いでしょう。 |
中等症 |
呼び掛けると返事はしても、すぐにうとうとと眠ってしまう傾眠傾向がみられたら、意識はあってもかなり悪い状態です。 さらに悪化する可能性もあるので、すぐに入院が必要です。 |
重症 | 呼び掛けても返事がなく、皮膚をつねっても反応が鈍い。いびきをかいている昏睡状態は、もっとも悪い状態です。 生命に関わる危険性が高く、すぐに治療が必要な状態です。 |
救急車を呼び、1分1秒でも早く脳卒中の専門医のいる病院に搬送することが重要ですが、救急隊員が来るまでの間、できることはやっておきましょう。
トイレ、風呂場、玄関、道路などで倒れているのを発見したら、安全に寝かせられる場所へ運んでください。
一人で運ぼうとせず、周囲の人に応援を頼み、病人の身体を横にまっすぐにした状態で抱え上げるようにして運びます。気道閉塞や、脳ヘルニアを助長しないように、首が前方に曲がってうなずいた状態にならないように、頭と首の下をしっかりと支え、真っ直ぐに伸ばした状態で運びます。
以前なら、脳血管障害で倒れた時は、その場を動かしてはいけないとされていましたが、現在では運ぶことによって症状が悪化することはないと考えられています。
室内に運んだら、身体が沈まない程度の硬さの布団に、仰向けに寝かせ、衣服を緩めます。
意識状態が悪いと、呼吸困難になることがあります。いびきをかいていたり、喉をゼーゼー言わせていたら、呼吸が苦しい証拠です。
折り畳んだバスタオルなどを方の下に充て、喉を後ろに反らせると、呼吸が楽になります。
発症時に嘔吐をともなうことも多く、意識状態が悪いと、吐いた物を気管に詰まらせて窒息してしまうことがあります。
嘔吐の有無にかかわらず、顔を横向きにさせます。
入れ歯が喉に詰まることもあるので、外すことができる入れ歯は外しておきましょう。
痙攣を起こし、歯を食いしばっている場合、舌や唇を噛んでしまうことがあります。
折り畳んだハンカチなどを、奥歯に噛ませます。どうしても口が開かない場合、無理にこじ開けて噛ませる必要はありません。
意識状態が悪い場合、尿を漏らしてしまうことがあります。
尿失禁に備え、腰の下にビニールなどを敷いておきます。
直射日光が当たったり、風通しが悪く暑い部屋では、脱水状態になります。
部屋に直射日光が当たらないように、カーテンなどで遮光します。
心を落ち着かせてあげることが、重要になります。
不安になって興奮していたり、動き回ろうとしたり、暴れたりする時は、子供をあやすように言葉を掛けて、落ち着かせます。
救急車や医師へ連絡済みであることを伝えれば、心が落ち着くことが多いです。
軽症の場合も、中等症〜重症の応急手当と同じです。
一人で歩けても、絶対に歩かせてはいけません。発症時は、安静にすることが大切です。トイレに行きたくなった場合、尿器や差し込み式便器を使うか、おむつを使うようにしてください。
飲み物を欲しがっても、水を含ませるか、唇を濡らす程度にします。食べ物も厳禁です。一刻も早く病院へ搬送してください。
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