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 カラマツガイ
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カラマツガイ

[名前・種類] カラマツガイ
[学名] Siphonaria japonica
[英名] Japanese siphon shell
[名前の由来] 唐松貝。
[分布] 日本各地
[科名] 巻貝綱(腹足綱)モノアラガイ目(基眼目)コウダカカラマツガイ科
[特徴・生態]  潮間帯下部の岩礁上に普通に見られるコウダカカラマツガイ。
 殻長は約2cm、殻径は約2cm、殻高は約7mmになります。笠形で、右側が少し広い楕円形をしています。殻頂は小さく、後方へ曲がります。表面には多くの放射肋があり、強い肋の間に1本〜3本の弱い肋が出ます。同心円状に溝が刻まれていて、多少格子目になります。内側は黒褐色で、光沢があります。
 春〜夏に、指輪のようなゼラチン質の卵塊を産みます。その上に母貝が乗って保護します。触覚は三角形で、眼はその付け根にあります。
 海に生息する有肺類の貝類で、海中には入らず、干潮時に活発に動き出します。
[感想]  ビーチコーミングをしていると、拾えることの多い貝殻のひとつかな。
 海岸に住んでいるんですが、ちょっと変わった仲間の貝類です。カタツムリなどのように、陸上生活を行なう貝殻です。体内にはエラではなく、肺があり、空気と血液とで直接ガス交換を行ないます。ある意味では、人に近い貝類になるのかな?
 もともと、貝類・軟体動物は、海中や水中で生活してエラ呼吸をするので、進化した貝類ってことになるのかなー。たしか、アクアリウムをやってる人にはお馴染みのサカマキガイも、有肺類で、普段は水中にいますが、呼吸をするために水面に上がってきます。
[写真撮影] 2007年09月26日
[関連ページ]
横須賀市自然人文博物館
横須賀自然人文博物館
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