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量とバランス |
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まず、1日の食事から摂るエネルギー量を守るようにします。次に、バランスです。炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの各栄養素をバランスよく摂るように心がけます。
高血圧での食事療法は、1日の塩分摂取量を6g未満に制限することが理想です。 |
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適正なエネルギーの計算 |
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適切なエネルギーは、簡単な計算で知ることができます。もし身長170cmで、あまり運動しない仕事の場合、1日の適正エネルギーは1600kcal〜1900kcalになります。中高年の多くは、身体活動レベルは低いです。
適正なエネルギーの計算式 |
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x |
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x |
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x |
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= |
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身長m |
身体活動レベルkcal |
身長170cmの場合、1.7mに換算して計算 |
低い |
25kcal〜30kcal
歩行は1日1時間程度
軽作業やデスクワークが中心の生活
事務職の人、小さな子供のいない主婦など |
普通 |
30kcal〜35kcal
歩行は1日2時間程度
立ち仕事が中心の生活
製造業・サービス業の人、小さな子供のいる主婦など |
高い |
35kcal〜
重い肉体労働が1日1時間程度
農業・漁業・建設業の人 |
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ナトリウム・塩分方程式 |
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日頃から良く食べている食品の塩分量を知り、その中で高塩分のものは摂らないようにすることが大切です。最近では栄養成分表示をした食品を多く見かけるようになりましたので、この情報を上手に活用しましょう。
食塩は塩化ナトリウムと呼ばれ、塩素とナトリウムが結合したものです。高血圧の原因のひとつは、厳密に言うと食塩の摂りすぎではなくナトリウムの摂りすぎです。ナトリウムは体にとって大切なミネラルですが、大量に摂取するのは避けましょう。
ナトリム→塩分方程式 |
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塩分相当量は、ナトリウムから換算します。例えばナトリウムが2.9gであれば、食塩7.4gと同じになります。
表示例 |
主要栄養成分 |
エネルギー |
100kcal |
たんぱく質 |
1.1g |
脂質 |
5.2g |
炭水化物 |
8.4g |
ナトリウム |
20mg |
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食品栄養成分表 |
エネルギー |
たんぱく質 |
脂質 |
糖質 |
食物繊維 |
ナトリウム(食塩相当量) |
カルシウム |
100kcal |
8.9g |
0.5g |
8.9g |
3.6g |
3.2g(8.1g) |
79mg |
15kcal |
1.5g |
0.1g |
1.5g |
0.6g |
531mg(1.3g) |
13mg |
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きちんと計量 |
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塩分は食品だけでなく、調味料にも含まれています。
さまざまな調味料を目分量で判断するのは、簡単ではありません。味付けも、調味料の少しの量で変化します。正確に塩分をコントロールするため、計量は計量スプーンを使ってきちんと行いましょう。 |
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小さじ1杯、大さじ1杯とは? |
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砂糖や塩などを計る場合、山盛りにすくってからヘラを使ってすり切りにした状態を、小さじ1杯、大さじ1杯といいます。
液体の場合は、表面張力で少し盛り上がっている状態を、小さじ1杯、大さじ1杯といいます。 |
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1/2杯とは? |
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大さじ1/2、小さじ1/2は、まず1杯分を計り、そのあとヘラで必要分量に分けて、不必要な分は取り除きます。
液体で1/2杯の場合は、計量スプーンの深さの約2/3くらいまでです。 |
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便利な計量スプーン |
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液体では1/3や1/4を計るのは、とても難しいです。そんな時には、使い勝手の良い1/3や1/4の計り切りタイプの計量スプーンも販売されていますので、活用してください。 |