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発作の前兆時 |
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発作の前兆時に、コルヒチン0.5mgを1錠内服すると未然に発作を予防することができます。
しかし、発作が始まると、コルヒチンの効果は弱まります。また、コルヒチンを大量に使用すると、消化管、末梢神経、造血細胞、生殖細胞に悪影響を及ぼすので、注意が必要です。 |
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発作時 |
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非ステロイド性抗炎症薬は、血中濃度の上昇が速く、血中半減期が短いものを使用します。その後、関節炎が持続するようであれば、常用量を内服します。
発作時には尿酸コントロール薬は絶対に内服してはいけません。発作時に内服して尿酸値が変動すると、関節炎が逆に悪化することがあります。
発作が強い場合は、非ステロイド性抗炎症薬の常用量投与に加えて、副腎皮質ステロイド薬を使うこともあります。 |
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発作がない時 |
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尿酸産生阻害薬のアロプリノール、または尿酸排泄促進薬のプロベネシドやベンズブロマロンを服用します。投薬は少量から始めて、血清尿酸値6.0mg/dlを目標とします。
尿路結石の防止目的で、尿をアルカリ化させるために重曹やウラリットを1日2g〜3g内服します。
現状では、尿酸降下薬は尿酸値コントロールのみの効果しかなく、治療薬とはならないため、生涯にわたる尿酸降下薬の服用が必要になります。
高尿酸血症は生活習慣の改善が重要です。肥満の解消、尿酸の産生を増加させるアルコール飲料の制限(特にビールはプリン体含量が高いものが多いので避けた方が良い)、水分の多量摂取、軽い運動、ストレスの発散などに努めましょう。 |