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 うつ病

うつ病の概要は?
どんな病気?
  イメージ画像 日常のストレスからくる悲しみや、不安、むなしさといったゆううつな気分や無気力は誰しもが経験するものだと思います。
 うつ病とは、こうしたこころの状態が長期間回復せず、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。からだの変調として、倦怠感、不眠、食欲不振などの症状があらわれてきます。
特別な病気ではないの?
   世界保健機関(WHO)では、うつ病さんの数を世界人口の約3%、1億人以上と概算しています。これを日本人にあてはめると約360万人。この数字がしめすとおり、うつ病はごく一般的な病気で、決して特別なものではありません。
 電車の店員は150人前後で、ラッシュのギュウギュウ詰め電車で乗車率200%だった場合、1車両に6名ほどのうつ病患者さんがいることになります。そう考えると、意外と多いですよね?
病気ではなく、気持ちの問題ではないの?
   うつ病は単に気の持ちようで起こるものではありません。ストレスなどによりセロトニンやノルアドレナリンといった脳内の神経伝達物質の働きが悪くなることによって起こると考えられています。

うつ病の症状は?
おもな症状
  やる気が出ない
気分の落ち込み
ものごとが決められない
なにをしても楽しくない
眠れない
朝早く目が覚める、夜中に一度目が覚めてしまいそのまま眠れない
息切れや、息苦しさ
頭痛
肩こり
体がだるい、疲れやすい
胸がドキドキする
食欲がない
胃のもたれ
腰痛
便秘
性欲が落ちる
症状のパターンはさまざま
  イメージ画像 患者さんによって症状の種類やあらわれ方、進行はまちまち。このため、ついそのまま放っておいたり、単なる『疲れ』として処理しがちになります。また、『疲れ』や『気の持ちよう』だと思って、発病さえ気が付かないこともしばしばあります。そうなると病状をさらに悪化させてしまうことになりかねません。
 他の病気と同じように、うつ病も早めに治療を開始すれば、それだけ治療効果は高くなります。
うつ病になるきっかけは?
 

 症状もさまざまなら、きっかけもさまざま。
 病気やけがなど身体的なダメージに対する不安。子供の結婚・独立、更年期、失業、退職など、失うことのむなしさ。家族や友人の死や離別、失恋など、別れることの悲しみ。結婚、出産、転校、就職、受験、転勤、昇進など、環境の変化に対する重圧・プレッシャー。
 うつ病になるきっかけは決して恥ずかしいことではありません。正直に先生に話すことが大切だと思います。


うつ病だと診断されたら?
必ず治る病気です
  イメージ画像 うつ病は適切な治療と早期発見により、かならず治る病気です。うつ病と診断されたら、お医者さんの指示に従い十分な休養と薬による治療を行いましょう。
治療の心構え3カ条
  病気であるという自覚を持つこと
 自分が病気であると自覚することこそ、治療のスタートラインです。
  お医者さんの指示をしっかり守りましょう
 勝手な判断は、症状の悪化や再発を招くことになります。
  あせらず、じっくりと
 目先の効果に惑わされないで。治療にはある程度時間がかかります。

うつ病の治療法は?
どのような治療をするのですか?
  イメージ画像 うつ病の治療で一番大切なことは休養です。こころとからだをゆっくり休めましょう。
 また、薬による治療も同時に行います。うつ病の場合、脳内の神経伝達物質のはたらきが悪くなっています。効うつ薬(うつ病で減少しているといわれる脳内の神経伝達物質を増やす薬)とはそれをおぎなう薬です。最近では、SSRIという新しいタイプの効うつ薬も使われるようになってきました。
継続が力になります
  効うつ薬は、飲み始めて数日たってから徐々に効きはじめ、1〜4週間のうちに次第に効果があらわれてくるのが特徴です。カゼ薬や胃薬のとはちがいますから、すぐに効果があらわれないからといって、勝手に服薬を中止してはいけません。
特に、副作用として飲み始めたて数日間のうちに、うつ状態が悪化することがあります。でも、効うつ薬の効果があらわれるのはその後になるので、先生の指示どおり飲むことが大切です。

うつ病Q&Aの治療法は?
うつ病になりやすい人っているのですか?
  イメージ画像 うつ病は誰でもちょっとしたきっかけでかかるありふれた病気です。
 でも、自分よりも他人の仕事を優先させるたり、几帳面で真面目な人がなりやすいともいわれています。こうした人は義務感、責任感が強いため、多くのストレスをダイレクトに受けとめ、こころにも負担がかかりやすいようです。
効うつ薬と市販のカゼ薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
   市販のカゼ薬を一緒に飲むとよくないということは特にありません。しかし、念のため医師か薬剤師に相談してください。
 参考までに管理人は、胃腸薬、腎臓、肝臓、解熱鎮痛剤、抗生物質、を一緒に飲み、胃潰瘍、血清、呼吸器系の点滴などを受け、さらに局所麻酔をされていても、効うつ薬は飲むように先生に指示されました(^^ゞ
症状が良くなったら、薬を飲まなくても良いのですか?
   症状が良くなっても、再発防止のために、ある程度服用を続けてから、徐々に薬の量をへらしていく必要があります。ですから、自分の判断で服用を中止してはいけません。
 リバウンド(揺り戻し)が起きて、より悪化する場合などもあるようです。
生活上、どのような点に注意すればいいですか?
   からだとこころをゆっくり休めることが大切です。また、うつ病の場合、判断力が低下することがありますから、とっさの判断をしなければならない作業や、物事をあせって解決するようなことはさけるのが無難です。
 管理人の経験では、高所作業は行わない方が良いと思います。自分のためにも、周りで働いている人のためにも。ヒヤヒヤしっぱなしで、危険なだけでなく、こころとからだに大きな重圧がかかってしまうと思います。車の運転なども避けたほうがいいかもしれません。

心の健康チェック表
 質問の中で『はい』が多いほど、うつ病の可能性が高いと考えられますが、症状はさまざまなので少ないからといってうつ病ではないとはいえません。少しでも気になることがある方は、早めに専門医の診察を受ける事をおすすめします。

○=はい  ×=いいえ  △=どちらともいえない
 
 
1.いつもより早く目が覚める
 
 
2.朝起きたとき、陰気な気分がする
 
 
3.朝いつものように新聞、テレビを見る気にならない
 
 
4.服装や身だしなみにいつものような関心がわかない
 
 
5.仕事にとりかかる気になかなかなれない
 
 
6.仕事にとりかかっても根気が続かない
 
 
7.決断がなかなかつかない
 
 
8.いつものように気軽に人に会うことができない
 
 
9.なんとなく不安でイライラすることがよくある
 
 
10.これから先やっていく自信がない
 
 
11.『いっそこの世から消えてしまいたい』と思うことが最近よくある
 
 
12.テレビがいつものようにおもしろくない
 
 
13.さびしくて誰かに傍らにいてほしいと思うことが最近よくある
 
 
14.涙ぐむことが多い
 
 
15.夕方になると気持ちがラクになる
 
 
16.頭が重かったり痛んだりする
 
 
17.性欲が最近は落ちている
 
 
18.食欲が最近は落ちている
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