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諸磯遺跡


諸磯遺跡

バス停浜諸磯下車 徒歩数分
地図

 縄文時代の貝塚で、前期の諸磯式土器の標識遺跡です。三浦半島の相模湾側に存在する、唯一の貝塚として知られています。
 台地上にあり、標高約28m、大小の谷に刻まれ、平面が菊葉状になっており、両側から谷が入り込んで幅が狭くなっています。北側斜面にかけて、地表に土器片と少量の貝殻の分布があります。

 明治40年に八木奘三郎が調査し、大正10年に榊原政職が調査しています。
 昭和になって赤星直忠・酒詰仲男が発掘調査を行い、竪穴式住居跡を発見しました。破棄された住居跡の内部に、貝塚が形成されている地点貝塚であることが確認されました。
 これらの貝塚は、すべてが諸磯期のものではなく、黒浜期に属するものもあります。

 半截竹管を使った直線文と曲線文、粗い縄文が文様の中心になった土器が出土します。器形は深鉢型が中心で、少数ながら浅鉢型や壺型もあり、用途別に使われていたようです。
 諸磯式土器は細部の特徴の違いによって、a・b・cの3型式に細分されています。

 貝塚とその周辺の遺物包含層から、土器以外にも石斧、石匙、石皿、磨石、石鏃、剥片石器など、さまざまな石器類が出土しました。
 貝塚を形成する貝は、アワビ、サザエ、イシダタミ、スガイ、マガキなどで、岩礁に生息するものが多く、地域的特徴を良く表しています。
身近な貝殻図鑑:サザエ
身近な貝殻図鑑:イシダタミガイ
身近な貝殻図鑑:マガキ

写真撮影:----年--月--日

石皿

バス停浜諸磯下車 徒歩数分
石皿
石皿

 石皿です。皿といっても、現在使っている食品を盛るための皿ではありませんし、石皿でビビンバを作るわけでもありません。
 石皿にドングリなどの木の実を乗せ、手に持った石で殻を砕くためのものだと考えられています。
 諸磯遺跡は縄文時代前期中葉頃の遺跡です。竪穴式住居跡や、貝塚も発見されており、ある程度の定住生活が営まれていたと思われます。
 主食は漁が中心のようで、貝、魚、小さな獣、木の実などを食料としていたようです。
 諸磯から出土した土器は、諸磯式土器と呼ばれています。縄文時代前期後葉の土器型式です。関東地方〜中部地方にかけて分布が確認されています。竹状の工具による沈線文や爪形文、細い粘土紐による浮線文などによって文様が施され、壺形や浅鉢などのさまざまなものがあります。

写真撮影:----年--月--日
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