そらいろネット > 三浦半島観光地図 > 横須賀市 > > 武山初不動

武山初不動


武山初不動

バス停一騎塚下車 徒歩45分
地図

 毎年1月28日、武山の頂上にある武山不動院で初不動が行われます。
 『新編相模国風土記稿』では、「武山 村東に在、登十八町、諸山なり、頂上広、東西五十間南北三十間程不動堂あり、当郡第一の高山にして其眺望東は上下総州、西は江島・箱根・伊豆、南は豆海房州、北は郡中の諸山児孫の如く連なり武州本牧等を望み勝景の地なり」とあり、「武山眺望図」と題した絵図も掲載されています。
 武山不動の登山口にあたる一騎塚や南武には、江戸時代後期に造られた石造の不動明王像が祭られており、前不動と呼ばれています。建立年代から、江戸時代後期には三浦半島で広く信仰されていたことが分かります。
武山不動|横須賀市武 - 三浦半島観光地図

 三浦半島の漁師さんからは、海上安全の守り神の浪切不動として信仰されてきました。
 武山や三浦富士を目印として漁場や船の位置を知り、「武山出し」、「富士山出し」といった漁場名があり、ヤマタテ(ヤマアテ)に利用された山でした。
 そのため、武山は「お不動さん」、三浦富士は「浅間さま」と呼び、漁師からの信仰が厚かったです。
 初不動には、佐島、久里浜、三浦市の松輪・金田などの漁師さんが参拝し、海上安全や大漁祈願の護摩を焚いていきます。
三浦富士|横須賀市長沢 - 三浦半島観光地図

 漁業関係者のみならず、海軍軍人、横須賀海軍工廠の工員からも信仰を集めていました。
 本堂には、海軍工廠内で結成された横須賀罐友武山講が1922年(大正11年)に奉納した扁額が掲げられています。
 太平洋戦争中には、海軍の関係者や海軍工廠の工員も多数参拝しました。戦時中、武山海兵団が戦勝祈願のために祀った浪切不動は、終戦後、武山不動院に納められています。
 火伏せの神としても信仰されていたので、浦賀ドックで火を使う職工は、初不動に訪れていました。
 これらの人々は、発動に訪れると、山頂で酒を飲んで、ほろ酔い気分で帰って行ったと言われています。
横須賀製鉄所|三浦半島事典 - 三浦半島観光地図
浦賀ドック|横須賀市浦賀 - 三浦半島観光地図

 1950年(昭和25年)〜1951年(昭和26年)あたりまで、武や衣笠には武山不動の講社が結成されていました。10人ほどの講員がいました。
 昭和のころまで、武山不動の奉賛会が結成されていました。
講|歴史事典 - 三浦半島観光地図

 現在、初不動に訪れるのは、一般参拝者が多く、武、津久井、長沢はもちろん、横須賀市・三浦市・葉山町からも多くの人が訪れ、家内安全・商売繁盛・交通安全・身体健全・良縁成就などを祈願していきます。
 参道や山頂には多くの露店が並び、麩菓子の吊るされたササを土産に購入し、肩に担いで持ち帰ります。
 ユラユラと揺れる麩菓子が、馬のマラ(陰茎)に似ていることから、麩菓子は馬のマラと呼ばれていました。
 また、漁師さんから厚い信仰を集めているため、ササは釣り竿、麩菓子は魚に見立てたものとも言われえちます。
 ササは近くから刈り出され、麩菓子やうまい棒などを吊るし、「武山不動みやげ」と書かれた色紙をぶら下げます。

 山頂で酒を飲み、酔っぱらって山を下りると、気が付かないうちに子供たちに麩菓子を奪われてしまい、ササだけ背負って帰宅するといったことも良くあることでした。
 武山小学校、富士見小学校、長井小学校、大楠小学校などでは1月28日の午後は休校となり、子供たちは初不動に行くことを楽しみにしていました。こうした子供たちが犯人だったようです。


登山口

バス停一騎塚下車 徒歩45分
登山口
登山口

 武山の登山道はいくつかありますが、一番足元が良いのはココです!!
 他のルートは険しかったり、長かったりで、あまりオススメはしません。バスに乗ってでも、こちらの登山口から登るのがいいと思います。
 最寄りのバス停は一騎塚になります。

写真撮影:2016年01月28日

露店

バス停一騎塚下車 徒歩45分
露店
露店

 登山口付近にありました!!
 金の露店シリーズです。3軒並んでいるけど、系列店なのかな?フランチャイズ契約を結んでいるのでしょうか。
 金のお好み焼き、金のたこ焼き、金の焼きそば。
 坂道だから露店の出店も大変そうですね。

写真撮影:2016年01月28日

露店

バス停一騎塚下車 徒歩45分
露店
露店

 弱った足腰で登山道をヨロヨロと登っていると、またまた金の露店シリーズを発見しちゃいました!!
 待っていましたよ、金さん!!
 こちらは金のやまいもあげ、金のとり皮の2軒でした。
 「安心してください揚げてます」って書いてあったような気がします。
 とにかく明るい安村さんのギャグ、「安心してください、穿いてますよ」のパクリ?

写真撮影:2016年01月28日

登山道

バス停一騎塚下車 徒歩45分
登山道
登山道

 心臓破りの急坂だよー。
 一騎塚からの登山道で、一番の難所だと思います。
 途中、麩菓子をぶら下げたササを担いで帰っていく人、たくさん会いました。
 お母さんがササを担いで帰ってきたんですが、子供に「麩菓子しかないの?ほかのお菓子はなかったの?」って聞かれてたけど、麩菓子をぶら下げる風習が伝わってるから、ハイチュウとかチョコレートとかはぶら下げたりしないんですよ・・・(^_^;)

写真撮影:2016年01月28日

武山初不動

バス停一騎塚下車 徒歩45分
武山初不動
武山初不動

 やっと頂上に到着。
 まずはお参りをしないとね。
 山頂にあるので元気な人しか来ないんじゃないかって思うかもしれませんが、そんなことないんですよー。
 ちょっと足が悪くなったおじいちゃん・おばあちゃんも、えっちらおっちら歩いてきて、お参りに訪れるんですよー。
 横須賀市南部では、かなり信仰の厚いお不動さんとなっています。漁師さんは必ずお参りに来るんだよー。

写真撮影:2016年01月28日

武山初不動

バス停一騎塚下車 徒歩45分
武山初不動
武山初不動

 ちゃんと一人ずつ行列に並んで、順番に参拝しました。
 仕事で参拝に来る人もいるみたいだし、本当にたくさんの人が訪れていました。
 平日の金曜日なので、すでに年金生活をしている人たちくらいしか来ないんだろうなーなんて思っていましたが、全然そんなことありませんでした。
 仕事中でも参拝に来るみたいだし、参拝に来るのが仕事の一部みたいです。

写真撮影:2016年01月28日

朱印

バス停一騎塚下車 徒歩45分
朱印
朱印

 朱印はここでもらえます。300円でした。
 やっぱり最近は朱印ブームなんですかねー、書いてもらうのを待っている人が何人もいましたよ。
 私が集めていたころは、マニアだけのものだったんだけど(^^;)

写真撮影:2016年01月28日

お守り

バス停一騎塚下車 徒歩45分
お守り
お守り

 カラフルで綺麗なお守りがいっぱいありました。
 記念に買って帰ろうかどうしようか、ものすっごく迷いました。
 悩みに悩み抜いた末、すでにたくさんのお守りを持っているので、購入しませんでした。
 私はどちらかって言うと、お札を神棚に納める習慣があるので、お守りはあんまり必要ないかなーなんて思っています。

写真撮影:2016年01月28日

麩菓子の笹

バス停一騎塚下車 徒歩45分
麩菓子の笹
麩菓子の笹

 おおー、麩菓子のふーちゃんがいっぱい(^^)
 自分が子供の頃だから30年近く前になるのかな、その当時は1月28日になると、このササを持って道を歩いている人がとてもたくさんいたんですよー。
 それこそ、ゾロゾロと道を歩いていたんですよ。
 その当時に比べると、最近では人が減りましたねー。
 年齢性別を問わず、武山の初不動に行くのは、当たり前の行事だったんです。

写真撮影:2016年01月28日

麩菓子の笹

バス停一騎塚下車 徒歩45分
麩菓子の笹
麩菓子の笹

 麩菓子が付けられた笹が売られ永る露店は2軒ありました。
 1年に1回、武山初不動の時だけ出店しているんだと思います。この日のためだけに準備をしてくれるなんて、地元の人は偉いなーって思います。

写真撮影:2016年01月28日

麩菓子の笹

バス停一騎塚下車 徒歩45分
麩菓子の笹
麩菓子の笹

 値段はいくらだったか忘れちゃった(^^;)
 私はこの後も写真を撮って回りたいので、笹は購入しませんでした。笹を買っちゃうと、写真を撮るのが大変になっちゃうし。

写真撮影:2016年01月28日

露店

バス停一騎塚下車 徒歩45分
露店
露店

 たくさんの露店が並んでいます。
 山頂にあるためかな、食べ物を扱っている露店は人気がありました。
 だけどねー、食べられる場所がないんですよー。ちょっとした広場はあるんですが、大勢の人で座る場所もなくて・・・
 休憩できる場所があればいいんですけどねー。
 お土産に落花生を買って帰っている人、結構いましたねー。

写真撮影:2016年01月28日

露店

バス停一騎塚下車 徒歩45分
露店
露店

 山を登ってきて疲れたので、おでんとか食べたかったんですが・・・
 すでに食事は準備してきたので、今回は何も買いませんでした。
 何も買わずに写真だけ撮るのって、なんだかちょっと気が引けるんだよー。
 食べ物以外だと、クジ引きみたいな露店もありましたが、子供が少ないせいかお客さんも少ないみたいです。

写真撮影:2016年01月28日

武山山頂

バス停一騎塚下車 徒歩45分
武山山頂
武山山頂

 山頂は多くの露店が立ち並び、とても賑わっていました。

写真撮影:2016年01月28日

展望台

バス停一騎塚下車 徒歩45分
展望台
展望台

 展望台と売店がある場所です。
 まるで、通勤ラッシュの京急のような混雑ぶりでした!!
 展望台に上るため、行列を作っていました。展望台の上から景色を眺めながら食事をしようなんて思っていたんですが、そんな余裕はありませんでした。
 人がたくさんいて、休憩する場所もないんですよー。

写真撮影:2016年01月28日

武山初不動

バス停一騎塚下車 徒歩45分
武山初不動
武山初不動

 市制施行七十周年記念
 横須賀風物百選
 武山初不動
 初不動は、例年1月28日で、縁日商人や近在の善男善女でにぎわっています。
 ここに至る参詣道は、南武、一騎塚、須軽谷、北下浦と四方にあります。それらの登山口には、必ず前不動と呼ばれる不動明王立像が立っていて、参詣人の案内役を勤めます。
 不動明王は、大日如来が一切の悪魔を払うために変身された姿で、災害を除き財宝を得る功徳があると言われています。とくに、武山不動尊は、航海安全の浪切不動として広く知られ、漁業関係者から厚く信仰されています。
 沿岸漁業者にとっては、この山頂が漁場を定める基準として、あるいは、港の方向を知る標準として欠かすことのできないお山であったことも信仰を深めた一因と思われます。
 「武山の不動さん」と親しまれているこの寺院の正式名称は、「龍塚山持経寺武山不動院」で浄土宗です。ここに安置される不動尊は、後小松天皇の御代、応永4年(1397年)に奈良東大寺の沙門万務大阿闍梨(しゃもんまんむだいあじゃり)が、諸国行脚の途中に、現在の南武にあった持経院に立ち寄り、高さ3尺9寸(約27cm)の不動尊を彫刻して本尊としたものです。その後、修験僧讃与見隋(さんよけんずい)が、この山頂に移したと伝えられています。
 この山頂には、オオムラサキ、博多白、妙義山のツツジが約2000本あり、毎年4月下旬に「武山つつじ祭」が行われています。また、この山頂は、一騎塚から現在地を経て砲台山、三浦富士、津久井に至るハイキングコースの一拠点でもあります。

写真撮影:2016年01月28日
広告
メインコンテンツ
家庭の医学
身近な植物図鑑
身近な昆虫図鑑
身近な野鳥図鑑
身近な貝殻図鑑
身近な生き物図鑑
ベランダ園芸
三浦半島観光地図
コミュニティー
広告
広告


広告
広告

  横須賀市-武  
武山不動 そらいろネット
Copyright そらいろネット All right reserved.