横須賀市内では代表的な公園で観光地のひとつ。
三笠公園の名前の由来ともなっている記念艦「三笠」が展示されています。三笠館内は資料館となっており見学も可能となっています。
猿島へアクセスする三笠桟橋は隣にあります。横須賀市の物産が一堂に集まるよこすかポートマーケットも近くにあります。
アクセスは京急横須賀中央駅からは徒歩15分くらい。JR横須賀駅からは徒歩30分くらい。繁華街を歩くことになるので体感としてはそれほど長くはないです。バスだったらバス停「三笠公園」もありますが1時間に1本程度しかないのであまり便利ではありません。
車でのアクセスだったらよこすかポートマーケット駐車場あたりに入れるのが良いのではないでしょうか。帰りにお土産を買えば駐車料金が安くなるし。
イベントが開催されることも多い公園です。「日本の都市公園100選」、「日本の歴史公園100選」に指定されているのもウリのひとつです。
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歴史
三笠公園
1961年(昭和36年)5月27日、完成しました。
1982年(昭和57年)1月、アメリカ軍から返還された稲岡地区1万8623.92平方メートルを加え、新たに三笠公園が生まれ変わりました。「水と光と音の公園」をテーマとして整備が進められました。
1987年(昭和62年)3月、「水と光と音の公園」としてリニューアルオープンしました。総面積3万188平方メートルとなりました。公園内にはダイナミックな壁泉、七色の音楽噴水池、せせらぎや遊歩道、組曲『横須賀』の記念碑などが設置されました。
三笠公園通り
1982年(昭和57年)から「海と緑の1万メートルプロムナード」整備計画によって、一番最初に整備された地区です。
1986年(昭和61年)、工事が着工され、横須賀市内では初めて電線地中化が行われました。
1987年(昭和62年)、完成しました。
小川港跡
三笠公園通りのマンション側(学校の反対側)は、以前は海が深く入っていた場所です。定期汽船の発着所でもあり、旅客の乗降、貨物の積み下ろしで賑わっていた場所です。
1971年(昭和46年)11月、稲岡町、大滝町、小川町にまたがるこの一帯が埋め立てられ、3万6900平方メートルの土地ができました。かつて旧商工会議所のあった三笠橋もこのときになくなりました。
その後も海側はさらに埋め立てられ、横須賀新港が造られました。
碑文から
東郷平八郎の銅像の脇に三笠公園の説明が刻まれた石碑があります。以下、碑文から。
三笠公園
本公園は昭和36年5月27日完成を見たもので講演の名称はこの一角に保存されてある記念艦三笠に由来するものである。
三笠艦は日本海海戦(1905年)の際わが連合艦隊旗艦として参戦し時の司令長官東郷平八郎の大号令「皇国の興廃此の一戦に在り云々」と共に世界海戦市場不滅の名をとどめた。
写真
中央広場
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東郷平八郎サイクルスタンド(2019年6月21日撮影)
今まではありませんでしたが、面白いものを発見しました!!東郷平八郎のサイクルスタンドです。
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶサイクリングロード「しまなみ海道」で話題となった人型サイクルスタンドを導入しました。しかもデザインも同じ関東学院大学非常勤講師の馬場俊一が行いました。
ヴェルニー公園には操舵輪をイメージしたサイクルスタンドが設置されています。
ただとても残念なことに写真に撮ると目立たないんですよー、色合いがね(^^;)
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東郷平八郎銅像(2019年6月21日撮影)
三笠公園でもっとも人気のある記念撮影スポットです。
東郷平八郎の銅像と石碑、それに記念艦三笠が写るように写真を撮ることができます。説明するまでもなく、ほとんどの人がこちらで記念撮影をしております。
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東郷平八郎銅像(2015年3月2日撮影)
記念艦三笠が補修工事中でした。
なんだかこっちの方がカッコいいぞ!!ちょっとステルス三笠っぽい!!
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東郷平八郎の銅像(2015年10月12日撮影)
東郷平八郎さんの顔。
デジカメの望遠を使って撮影してみました。銅像はこんな顔をしていたんですね、絵と同じですね。
1967年(昭和42年)、第62回日本海海戦記念日に除幕されたものです。制作は彫刻家で文化功労者にもなった清水多嘉示です。
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行進曲軍艦の碑(2019年6月21日撮影)
誰もが聞いたことのある曲だと思います。軍艦と聞いてわからなくても、ユーチューブで聴けばわかると思います(^^)
以下、碑文から。
行進曲「軍艦」は1897年(明治30年)海軍軍楽長の瀬戸口藤吉氏によって作曲された日本の勃興期における行進曲として親しまれ、未来への明るい希望と自信を与え勇気づける者である。世界3大行進曲の一つとして、音楽史を彩る稀有の名曲で、作曲されてから一世紀を迎える年に当たり、瀬戸口軍楽長がこよなく愛し、青春の日々を送り己が終焉の地ともなったこの横須賀の三笠公園に行進曲「軍艦」の顕彰碑を建立いたしたものである。
行進曲「軍艦」記念碑建立協賛会
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売店(2015年3月2日撮影)
記念艦三笠の売店です。
いろいろな土産物類が販売されています。お菓子のようなお土産からマニアも喜ぶような本気系のアイテムまで、多数取り扱っています。
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非常用貯水槽(2019年6月21日撮影)
三笠公園内に設置されているものの中でも人気のないもの。
なぜならばぁー、これは遊ぶためのものではないからなのだぁー。
非常用の貯水タンクです。公園内にタンクを設置するのは無粋だなということで、蒸気機関車D51をモチーフにして造られたものです。ほとんど知られていませんが、前照灯は本物を使っています。
以下、説明看板から。
この蒸気機関車はいつか来る大地震のために、生活には欠くことのできない「水」を貯えておくための非常用貯水槽(通称100トンタンク)です。大地震が起こったとき、この三笠公園に避難してくる10000人のひとたちに1人あたり1日3リットルの水を約3日間配ることができるように100立方メートル(100000リットル)の水道水が新鮮な状態で循環しています。
噴水広場
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みどりのちかいの碑(2019年6月21日撮影)
水と光と音がテーマとなって整備された公園のため、音楽が流れる記念碑があります。
正直なところ、公園に光と音は必要ないと思うんだけどね・・・(^^;)。私の個人的な意見だけどね。だって、変なスピーカーから音楽が流れたってうるさいだけだし、光と言っても夜間は閉まっちゃうんだから。
1日4回、組曲「横須賀」が流れます。
以下、碑文から
みどりのちかい
私たちの郷土横須賀は、すぐれた自然環境に恵まれ、祖先はこれからの環境の中で生活し、自然を愛し、親しんできました。
私たちは、祖先から受けついだ資産を子孫に引き継ぐため「人間都市横須賀」の建設を目指し「人間と人間をとりまく、すべての生命を大切にする都市」を基本精神として、健康でみどり豊かな環境を創造するため横須賀市制施行80周年を祝賀して実施する「かながわ都市緑化横須賀フェア」を契機に、さらにみどりいっぱいの都市づくりを目指して邁進することを誓います。
1987年(昭和62年)10月3日
かながわ都市緑化横須賀フェア実行委員会
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メインモニュメント(2019年6月21日撮影)
三笠公園のメインモニュメントです。高さ18mありガンダムと同じです。
お台場では実物大ガンダムが設置されて話題となっていたので、横須賀にはぜひとも実物大ザクを設置して欲しいですねー。
以下、説明看板から。
高さ18mのステンレス製で、太陽の光が当たるとさまざまな色の変化が楽しめます。
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壁泉(2015年6月13日撮影)
高さ7m、幅55mもある噴水です。動いていないときもあります。
ココの噴水は大迫力ですよ。横須賀市内では一番大きな噴水だと思います。
三笠公園通り
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めだかの学校の碑(2019年6月21日撮影)
かえるの合唱ではなくて、めだかの学校です。
昭和21年の春、茶木滋親子は小田原市郊外の小川のほとりを歩いていました。幼い義夫くんが突然声を上げました。
「お父さん、めだかがいるよ」
滋はすぐ川をのぞき込みましたが、めだかは一匹もいませんでした。
「おまえが大声を上げたからびっくりして逃げたんだよ」
すると義夫君は、
「待ってればくるよ。ここ、めだかの学校だもの」
昭和25年の秋、NHKから”春らしい明るい歌”の作詞を頼まれた時、ふとこの時の会話が浮かび、童謡「めだかの学校」は生まれたのです。
作詞者の茶木滋は、明治43年1月5日、横須賀市汐入町6番地に生まれました。汐入小・横須賀中・鎌倉中を経て明治薬学専門学校に学び、薬剤師となりましたが、中学時代から童話や童謡に興味を持ち、児童雑誌「赤い鳥」などに投稿していました。他に童謡「とても大きな月だから」、童謡「くろねこミラック」などの作品があります。
作曲者の中田喜直は、大正18年8月1日、東京に生まれました。有名な「早春賦」の作曲家中田章を父に、幼時から音楽的に恵まれた環境の中で育ち、やがて東京音楽学校ピアノ科を卒業しました。「夏の思い出」、「かわいいかくれんぼ」、「雪のふるまちを」、「ちいさい秋みつけた」などの作品があります。
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出合い(2019年6月21日撮影)
美乳のブロンズ像です。ごくたまにではありますが、おっぱいを揉んでるところを記念撮影している人もいます(^^;)。その気持ち、とっても良くわかります!!三笠公園では必見の観光スポットです!!
作者は彫刻家の雨宮敬子です。
1931年2月3日、彫刻家雨宮治郎の娘として東京で生まれました。女性のヌード坐像を中心に制作しています。
どの作品もとても美しい美乳であり、神乳な作品もあります。
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水辺にて(2019年6月21日撮影)
雨宮敬子の美乳ブロンズ像に比べると、山本正道の少女像は物足りなさを感じてしまいます。
山下公園にある赤い靴の少女像は山本正道の作品です。
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噴水(2019年6月21日撮影)
長く続く噴水。真夏になるとたまに涼を求めて子供が遊んでいたりもします。
三笠公園全体に言えることなんですが、経年劣化が目立ってしまいます。昭和な雰囲気も漂ってしまいます。現在はどうしても古臭い印象の方が強く出てしまいますが、さらに30年、40年と経過すると味のある公園、100年経過すれば歴史のある公園へと変遷していくのではないでしょうか???
植物
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アルストロメリア(2019年6月21日撮影)
植物観察をするような公園ではありませんが、小さな植え込みには園芸植物が植え付けられています。
子供が遊ぶための遊具が設置されているエリアもあります。
イベント
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よこすかYYのりものフェスタ(2015年6月13日撮影)
毎年6月に開催される「よこすかYYのりものフェスタ」。
メイン会場は海上自衛隊横須賀地方総監部になります。こちらでは護衛艦の一般公開を行っています。
その次に賑やかなのがヴェルニー公園。鉄道グッズや土産物の販売があります。
その他、JR横須賀駅と構内では整備車両の展示や特急列車が来たりもします。三笠公園では働く車の展示が行われます。ショッパーズプラザでもちょっとイベントがあります。
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空母ロナルド・レーガン一般公開(2015年10月12日撮影)
訪れた提督のほとんどが見学することができなかったアメリカ海軍の原子力空母ロナルド・レーガン一般公開。私も見学できず(T_T)。実はここで並んでいる提督たちも見学できませんでした。
フレンドシップデーなどベースの一般公開があるときは、最近では三笠公園ゲートが入り口に使われることが多いようです。
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動物フェスティバルよこすか(2016年10月2日撮影)
毎年10月に開催されている動物フェスティバルよこすか。
ふれあい動物園、犬の訓練実演、ポニーの乗馬体験、牛の搾乳体験などがあります。
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ヨコカル祭(2016年10月22日撮影)
三笠公園で開催された伝説のイベント「ヨコカル祭」。
2015年と2016年の2回だけしか開催されることがありませんでしたが、現実生活の中で非現実が現実化しているとても魅力あふれるイベントでした。
アニメのコスプレイヤーが公園内を普通に歩いて食事をしている姿がなんとも不思議でしょうがなかったんですが、30分くらいもすれば自然と受け入れている自分がいました。
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