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直接的な悪影響 |
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不快感・誤解・思い違い・混乱 |
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幻聴がいつも聞こえると、うるさくてうっとうしく感じ、物事に集中しにくくなります。幻聴では、悪口、中傷、脅し、命令、考えや行動を先取りするような内容、予言めいた事、荒唐無稽な内容などが聞こえるので、不快感・誤解・思い違い・混乱が生じやすいものです。
さらに、幻聴に対して返事をして独り言を口にしても、周囲からおかしな目で見られる事もあります。 |
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さらなる誤解を広げてしまう |
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誰もいないのに正体不明の声が聞こえるので、テレパシー、神や霊からのお告げ、超常現象、電波、催眠術などと勘違いして誤解を広げる場合があります。 |
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個人情報漏洩体験の出現 |
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個人情報漏洩体験(こじんじょうほうろうえいたいけん)とは? |
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幻聴から、自分のプライベートな情報が回りに知れ渡り噂になっていると疑念を抱くことを、個人情報漏洩体験といいます。 |
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個人情報漏洩体験の例 |
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知らない人たちが自分について話をしている声が聞こえる場合、その声を真に受けると「自分のことが知れ渡って噂になっている」と誤解しがちです。
テレビやラジオの音声と一緒に声が聞こえることもあります。それを真に受けてしまうと、「テレビやラジオで自分のことが放送されてる」とか、「テレビ局が自分のことを調べてる」などの思い違いが生まれ、自分に関する情報が知れ渡っているという誤解につながります。 |
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思考伝播の出現 |
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思考伝播(しこうでんぱん)とは? |
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幻聴から、「自分の気持ちが常に誰かに筒抜けになっているという疑惑」を思考伝播といいます。 |
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自分の気持ちが筒抜けになっていると感じてしまう |
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幻聴は、そもそも自分の考えがきっかけになっています。
どこかで自分のこと、自分の心の動きに正確に合っている
ピタリと合ったタイミングで声が聞こえる
どこにいても声が聞こえる
相手と会話できるように感じる
自分しか知らないはずの内容が聞こえてくる
これらの幻聴を真に受けると、自分の気持ちが誰か幻聴を発している人(たいてい正体不明で不気味な人)に常に伝わり、筒抜けになっていると感じやすいものです。 |
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誤った理由を考え出してしまう |
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自分の気持ちが筒抜けになっていると感じれば、誰でも「なぜ自分の気持ちが筒抜けになっているのだろう?」と考えるのが当然です。すると、、、
隠しマイクで盗聴されたり、組織的に監視されている
テレパシーや超能力で、心の中を読まれている
新しい科学機械で、人体実験をされている
などと誤って考えてしまいがちになります。
自分の気持ちが他人に伝わり、筒抜けになっていると考えると、不安や恐怖が生まれ、幻聴がもたらす大きな悪影響のひとつとなります。 |
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妄想の出現 |
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妄想とは? |
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「自分のプライベートが周りに知れ渡って噂になっている」とか、「自分の気持ちが誰かに伝わっている」と感じて疑心暗鬼になって周囲を見ていると、偶然の出来事が自分と関係あるようにみえてきてしまいます。
それが重なると、偶然の出来事の中に自分への特別な感情を感じて信じ込み、違う見方の可能性をすべて否定してしまいがちになります。
これを「妄想」と呼びます。妄想にはさまざまな現れ方があります。
嫌がらせをされている
噂されている
調べられている
追跡され、尾行されている
盗聴されている
ジロジロと見られている
あてつけをされている |
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幻聴を信じて妄想を抱くこともある |
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幻聴では、実際にはありえない内容が聞こえてきて、それを真に受けて信用して妄想を抱いてしまうこともあります。
「不安、孤立、過労、不眠」の4つの条件と、「幻聴」、そして「妄想」の3者には、互いに相手を強め合う悪循環が生じることが多くあります。 |