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 ツツガムシ病

ツツガムシ病の概要は?
おもな症状
  38度〜40度の発熱
リンパ節の腫れと痛み
全身の発疹
症状が似ている病気
  日本紅斑熱
感冒(発熱、全身の倦怠感)
薬疹薬疹(発疹、発熱)
白血病
悪性リンパ腫
伝染性単核球症伝染性単核球症(発熱、リンパ節の腫れ)
起こりやすい合併症
  肝機能異常、腎機能異常。
不適切な治療を続けていると、肝機能や、腎機能に異常が起こり、それが悪化して多臓器不全となります。さらに播種性血管内凝固症候群(はしゅせいけっかんないぎょうこしょうこうぐん、DIC)を起こし、死亡することもあります。

ツツガムシ病ってどんな病気?
原因はツツガムシの幼虫
  イメージ画像 ツツガムシ病リケッチアといわれる微生物を保有するツツガムシ幼虫に刺されることにより、リケッチアが体内に侵入して起こる感染症です。
かつては風土病
   春や秋の日本海側に発生するフトゲツツガムシ、秋や冬の太平洋側に発生するタテツツガムシ、夏の東北地方に発生するアカツツガムシ(現在では絶滅したと考えられています)がいます。
 かつては夏期の東北地方の河川敷で感染する風土病でした。
リケッチアを保有するツツガムシに刺されると感染
   ツツガムシ病リケッチアの自然界における宿主はツツガムシで、山地や、草原の土の中が生息場所です。
 ツツガムシは一世代に一度だけ、卵から孵化した後の幼虫期に地表に出てほ乳類(野ネズミなど)に吸着し、組織液を吸います。このとき、幼虫がリケッチアを保有すると、刺された皮膚から感染します。
 吸着時間は1日〜2 日で、ダニから動物への菌の移行にはおよそ6時間以上が必要だといわれています。
毎年、死者が出ている怖い病気
   患者発生は北海道と沖縄を除くほぼ日本全国で認められています。ほぼアジア全域で認められています。潜伏期間は、5日〜14日です。ヒトからヒトへの感染はありません。
 毎年600人前後の患者がおり、毎年数人の死亡例も報告されています。

ツツガムシ病の原因は?
ツツガムシというダニ
   ツツガムシ病を起こすツツガムシ病リケッチアは、ツツガムシというダニの幼虫の体内にいます。
ツツガムシは山野や草原に生息
   ツツガムシは山地や、草原にいます。山歩きなどをしたときに、この幼虫が人体に吸着し、腋の下、太股、下腹部、頭髪部、陰部などの軟らかいところに刺し口を作って、リケッチアを注入します。
リンパ液や血液に乗って全身へ
   リケッチアはリンパ液や、血液の流れに乗って全身に広がり、リンパ節を腫らせたり、熱を出したりし、病気のピークの時には全身に発疹をもたらします。

ツツガムシ病の症状は?
2日〜3日後
   刺されてから2日〜3日後に、刺し口は赤く腫れます。
4日〜5日後
   4日〜5日で、刺し口の部分が赤くなり、その中央部は小さな水ぶくれとなります。
10日前後
  イメージ画像 刺されてから10日前後で、刺し口の近くのリンパ節が親指の頭くらいまでに腫れ、痛みをともないます。ときには、そこから全身のリンパ節に腫れが広がることがあります。
 感染を受けてから7日〜10日くらいに、頭痛、食欲不振、全身の倦怠感、関節の痛みなどをともない、39度〜40度の発熱が始まります。この時期には、刺し口は崩れて小さな潰瘍状となります。
発疹が全身に広がる
   熱が出て数日後には体部から始まって全身に広がる発疹が出てきます。発疹は粒状だったり、蕁麻疹状だったりします。重症例では出血性となります。
 この頃になると、刺し口はかさぶたに覆われ、それもいずれ剥げ落ちて、あざだけを残すことになります。
時には命を失うこともある
   発熱と、それにともなう症状、リンパ節の腫れ、発疹は、適切な治療が行われない場合は長く持続します。
 DICによる出血、髄膜刺激症状、昏睡・けいれんなどの中枢神経症状、肝機能障害による黄疸、末梢血管抵抗の弱まりや心筋障害による血圧低下、間質性肺炎や胸膜炎などを合併し、ときには命を失うこともあります。

ツツガムシ病の治療法は?
適切な抗生物質でないと治らない
   適切な抗生物質を使わないと治らない病気です。
 素人判断や、民間療法では、命を失うことに繋がりかねません。『風邪をひいた』などと自己判断をして、市販の風邪薬を飲んでも、良くなることはありません。
診断は比較的容易
  イメージ画像 発熱の前に山地や、草原に行ったこと、刺し口があって近くのリンパ節が腫れていること、熱が出て発疹が出たことなどから、この病気の診断はそれほど難しいものではありません。
 問診、刺し口の診断、血液検査が行われます。
抗生物質で劇的に良くなる
  イメージ画像 受診して、病歴、症状を正確に伝え、診断を受けた上で適切な抗生物質(テトラサイクリン系薬剤)を用いれば、劇的に良くなる病気です。
 通常1日〜2日ですみやかに解熱し、自覚症状も軽快します。
 ただし、薬剤の投与は7日〜10日継続します。原則的に入院が必要な病気です。

ツツガムシ病の予防法は?
ワクチンはありません
   予防に有効なワクチンはありません。
ダニの吸着を防ぐ
   ダニの吸着を防ぐことが最も重要です。
 具体的には、発生時期を知り汚染地域に立ち入らないこと。立ち入る際にはダニの吸着を防ぐように長袖の上着、長ズボン、長靴、手袋などを着用し、素肌の露出を避けること。また、むやみに地面に腰を下ろしたり寝ころんだりしないこと。立ち入り後は入浴し吸着したダニを洗い流すことです。

自然観察は?
発生する地域がある程度決まっている
   山登りをする人の間では密かに語られることのある病気、ツツガムシ病。山登り系サイトを見て回っている時に知った病気です。昔は兵隊さんに多い病気だったみたいです。
 つつがなく、、、とっても平穏無事な響きのある言葉なのに、どうして病気と繋がるんだろうと不思議でしょうがなかったので印象に残っています。あべこべだなーなんて思いまして。でも、つつがないからツツガムシなんじゃなくて、つつがあるからツツガムシってことなのかな?
 神奈川県では10月〜12月に、足柄や、丹沢の方で多いらしいです。関東地方全体で見ても神奈川県西部に多いそうです。もしかして箱根の関所が難所だったのは、ツツガムシ病とも関係しているのかな?野草観察の時は気を付けないといけないですね。
野草観察の時は気を付けます・・・
  イメージ画像 オイラはツツガムシ病の経験はないんですが、皮膚炎になってしまい、皮膚科に行くのも面倒だし、ついでだったのでいつも通っている精神科で診てもらいました。その時、皮膚炎だけど野草観察に行ったりしているので、本当は血液検査をしたりして、ちゃんと検査をしないといけないんだよと言われました。いちよ薬は出すけど、良くならなかったらちゃんと皮膚科に行ってくださいって言われて・・・
 今になって思うと、このツツガムシ病の可能性があるかもしれないから、そう言われたのかもしれません。何か怖いよね(^^ゞ
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