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天照大神社
天照大神社
祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)です。
口伝によると、江戸時代、お伊勢参りが盛んだった頃、里人の三家(げんぜむ、きゅうぜむ、さんぜむ)が、小字峯のこの地に伊勢の神官より勧請したと伝えられています。
伊勢皇大神宮参拝は、熊野詣り、春日詣りと共に室町時代から行われ、騒乱の終わった江戸時代に盛んになりました。各地でお伊勢参りが行われたので、その当時に皇大神宮天照大神を勧請し、創建したと思われます。神社由緒記にも書かれているので、350年以上前の創建だと思われます。
長沢には熊野神社と、天照大神社の2社があります。それぞれ異なる神社でしたが、1873年(明治6年)になってから、天照大神社が村の鎮守として本殿とし、熊野神社を拝殿としました。
三浦半島観光地図:横須賀市長沢・熊野神社
1908年(明治41年)、神奈川県令で各地区にあった神社が合祀されました。長沢入の浅間神社、梅田の若宮神社、宮ヶ谷の熊野神社、宮ヶ谷の春日神社が合祀されました。春日神社は北下浦小学校の校庭にあったため、合祀に際して本殿を野比の称名寺に移し、観音堂になっています。
三浦半島観光地図:横須賀市野比・称名寺
終戦後、社殿改築と共に石段を造りました。それまでは山上にあり、参拝が困難でした。境内整備も行われ、今では周囲の樹木も立派に成長しています。
現在の拝殿は、昭和21年に建てられ、平成11年に近代化改修が行われました。
天照大神社初詣|横須賀市長沢
- 三浦半島観光地図
京急長沢駅下車 徒歩25分
天照大神社の写真
何年も前に私が訪れた時に比べると、やや綺麗すぎるくらい綺麗に再建させられた神社です。
以前の社殿が気に入っていたので、ちょっと残念だなって思いました。
天照大神社までは長い階段が続き、左右は林に囲まれています。古き良き時代の氏神様を思わせる雰囲気があり、私の好きな参道でもあります。残念なのは、近くの警察犬訓練所のしつけのなってない犬がうるさいことくらいでしょうか(^^ゞ。動物を飼う環境としては、あまり良くないですよね。
右側の舗装された道を進めば、車でも参拝可能です。参道には、100段以上の心臓破りの階段があります。
毎年、7月19日に町内の氏子によって祭礼がおこなわれます。
通称、お伊勢山と呼ばれる、天照大神社の社業林です。山といっても、こんもりとした丘のような感じです。神社の背後には、さらに山が続いています。
長沢の海岸はもちろん、房総半島も見ることができます。
ちなみに、このあたりの旧地名は「峰」と言います。峰地区には、山田姓が圧倒的に多いです。2軒に1軒は、山田姓かもしれない。山と田んぼがあるので、地形からきた名字だと思います。
参道の鳥居脇にある庚申塔です。いつのころにつくられたのかはわかりません。左側の石も、何か意味があるようですが、わかりません。漬け物石でしょうか?
右側面に文字が刻まれていましたが、劣化が激しく読み取ることはできませんでした。
たぶん1860年(万延元年)の建立だと思います。
庚申塔には三猿(猿田彦)と、青面観音が刻まれているようです。
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