森林の樹上に生活するキヌザルの仲間。
体長は約20cm、尾長は約30cmになります。前足が後足より短く、手足は5指で、平爪の親指以外はかぎ爪です。毛の色は灰黒色で、背・大腿に灰色の横縞があり、尾に黒と白の輪模様があります。顔は黒く、額に白毛が生え、耳の周りに長い白毛が生えます。下顎の犬歯は短く、門歯のように見えます。
体重は200g〜300gになります。
成熟した雄、雌、子からなる3頭〜12頭の家族単位の群を作って生活しています。
鳴き声は、きしるような甲高い高音から、小鳥のさえずりに似た声まで、さまざまな声を事態に応じて鳴き分けます。
嗅覚、視覚、聴覚に優れます。樹上棲で、リスのように動作が機敏で、木から木へ跳びます。
昼行性で、夜は樹洞、木の影などで眠ります。
食物は果実、昆虫、クモ、鳥卵などを食べます。小鳥は頭を咬んで殺して食べます。
妊期142日〜150日で、1産1子〜3子を産みます。出産のときには雄も手助けし、生まれた子は雄が抱いていますが、授乳のときは雌に手渡します。規則正しく、ほぼ2時間〜3時間ごとに行われ、授乳が済むと雄がまた子を受け取ります。子は約14ヶ月、親に養われます。
寿命は10年〜16年です。
体が小さく可愛らしいので、ペットとしても飼育されています。性質は温順ですが、急に大きな物音を立てたり、荒々しい振る舞いをすると、驚いて狂乱状態になってしまいます。
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