[特徴・生態] |
森林に生息する類人猿の仲間。タンザニアの一部ではサバンナで生息する。
大きさは身長1.5m〜1.7m、体重はオスで60kg〜80kg、メスで45kg〜68kgになります。動物園では運動不足から肥満傾向にあり、オスで90.8kg、メスで85kg。
毛色は黒色で、腰に近い部分に白い毛が生え、あごの周囲にも白い毛を生やすものもいます。顔には毛がなく、黒色か黒味を帯びた肉色をしています。耳は大形です。成長するにつれ、目の上が出っ張り、小さな目はその奥にあります。腕は長く、立ち上がると膝まであります。
樹上性の動物ですが、地上でも素早く行動し、跳躍することもできます。後ろ足だけで歩く直立歩行は、訓練しないとほとんどやりません。数頭〜20頭の群れで生活し、1頭〜2頭のリーダーのオスと、数頭のメスとその子供からなります。果実、木の実、草木の根など植物質の物のほか、、ブッシュバックを襲って食べます。
聴覚、視覚に優れ、色覚もあり、性質は陽気で大きな叫び声を上げることもあります。脇腹などをくすぐると笑ったり、興奮すると倒木などを手で叩いて打ち鳴らします。知能も高く道具を作って使ったり、心理テストの結果、人間同様にさまざまな心理機能があることがわかっています。
成熟するまで約12年、寿命は約40年です。水の深みに落ちて溺死した例があり、泳げないと考えられています。飼育下での研究は進んでいますが、野生状態での生活に関しては詳しい研究がなされていません。 |