ドイツ〜ポーランド西部にあるポメラニア地方原産の犬種。家計図をたどると、北方スピッツ系のサモエドを祖先とする牧羊犬・作業犬にたどり着きます。当時は体が大きかったのですが、ドイツのポメラニア地方で小型に改良され、現在のような小型スピッツになりました。
体高は雌雄ともに20cm前後になります。ふかふかの被毛、ツンととがった鼻、少々おでこな額、高く背負い上げた優雅なしっぽが特徴です。スピッツ族の中ではとびきり小さい可憐な犬種です。
体重は1.3kg〜3.2kgになります。1.8kg〜2.3kgが理想とされています。
毛色は、黒色、茶色、チョコレート、レッド、オレンジ、クリーム、ブルー、白色、パーティカラー、黒&タンなど、さまざまです。
JKCでは第5グループに分類されています。AKCではトイグループに分類されています。
おもに、家庭犬、愛玩犬として飼育されます。小型犬で長く美しい被毛をなびかせながら動き回る姿が愛らしく、根強い人気を誇ります。ビクトリア女王がこの犬にすっかりはまり、熱心に飼育したことで有名になった愛玩犬です。
性質は素直ではつらつとしています。好奇心が旺盛で、楽しいことが大好きです。興味を持ったことにはとりあえず首を突っ込み、勝手に大騒ぎします。反面、かなり神経質な一面も持ち、怒られたり、つらいことを我慢するのも苦手です。一度怖い思いや嫌な思いをするとそれを執拗に覚えていて、極度に怯えたり、攻撃的になったりすることもあります。不信な物音に過敏に反応し、キャンキャンと吠えます。
かかりやすい病気に、膝蓋骨脱臼、涙流症、内分泌疾患、気管虚脱、骨折などがあります。華奢な体格なので、骨も細く、抱っこを落としたり、脚を踏むだけでも簡単に骨折してしまうので、注意が必要です。
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