イギリスが原産地の犬種。17世紀頃からヤマシギの猟で使われ、ヤマシギ狩り専門の犬種の意味でコッカーと呼ばれるようになりました。アメリカン・コッカー・スパニエルの祖先で、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの近縁となります。
体高は雄で39cm〜41cm、雌で38cm〜39cmになります。アメリカン・コッカー・スパニエルよりやや大きくなります。
体重に決まりはありません。普通は雄で13kg〜15kg、雌で12kg〜14kgになります。
毛色はあらゆる毛色が存在します。一色毛の場合は、胸前とのど以外の小白斑は好ましくないとされています。
JKCでは第8グループに分類されています。AKCではスポーティンググループに分類されています。
おもに、鳥猟犬、家庭犬、愛玩犬として飼育されます。ハンターが撃ち落した鳥を草むらから見付けてくるのが仕事です。
性質は勘が鋭く、利口で大人しいです。活発で好奇心も強いです。明るく優しく気配りもできる性格で、誰からも愛されます。冷静に状況を判断できる優れた能力に加え、奥ゆかしい一面を併せ持ち、忍耐強さもあるので、訓練次第では自慢の家庭犬になります。甘えん坊ですが忍耐強いため、それを我慢してしまう面があり、飼い主が性格を先読みして可愛がってあげると良いでしょう。賢さのため、飼い主の力量不足を認識すると、自らが家庭内でリーダーシップを取ろうとし、飼い主や家族に威圧的な態度をとるようになり、度を越すと攻撃的な態度になることもあります。
尾は適当な長さに断尾されます。イギリスでは本種をコッカー・スパニエルと呼び、アメリカではアメリカン・コッカー・スパニエルをコッカー・スパニエルと呼びます。
かかりやすい病気に、外耳炎、皮膚疾患、白内障などがあります。
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