平野部の浅い池、流れの緩やかな川などに生息するコイの仲間。アジア温帯部に広く分布しています。
体長は25cm〜30cmになります。体は側扁し体高がやや高く、尾柄が高くて短いです。頭は比較的短く円錐形で、吻は短く、その先端は丸みを帯びます。唇はやや厚く、口辺にヒゲはありません。背びれ16〜18、臀びれ6、側線鱗数28〜31、咽頭歯は1列に並び数4-4、鰓耙数45〜53です。体は大きな円鱗で覆われ、背面は緑褐色で、側腹面は淡い銀白色です。側線は体側の中央を、ほぼ直線状に縦走します。各ひれは黒色です。
底層近くを泳ぎながら、餌をあさります。冬は水底で静止し、春になって活動を始めます。雑食性で、昆虫や水藻などを食べます。
産卵期は3月〜6月で、浅い場所の水草に産卵します。雄の数が少なく、特に関東地方ではほとんど雄は存在しません。
食用にされます。
フナ類は形や色合いに変異が多く、習性もことなった種や亜種に分類されます。生物学的な分類が難しく、現在でも確定していません。 |